今や“兄妹”乃木坂とバナナマンの理想の関係

<ニッカンスポーツ・コム/芸能番記者コラム>

 女性アイドルグループの冠番組には、男性MC(司会)がつきものだ。おニャン子クラブの「夕焼けニャンニャン」なら吉田照美らがMCを務め、AKB48の「AKBINGO!」だとバッドボーイズが前身番組から8年以上司会を続けた(現在はウーマンラッシュアワー)。

 最近はお笑いタレントがMCに起用されることが多く、ラジオやインターネット番組も含めれば、実に多くのアイドルとMCの組み合わせがある。

 中でも、乃木坂46とバナナマンは理想の関係だ、と感じた出来事があった。7月2日に行われた乃木坂46神宮球場コンサートのアンコールで、女装した日村勇紀(45)が登場。「ヒム子」として、乃木坂46の楽曲「インフルエンサー」をメンバーたちとパフォーマンスした。ファンにもメンバーにも秘密にしてのサプライズ出演。白石麻衣、西野七瀬の人気メンバーに挟まれたセンターポジションで踊ったが、会場を埋めたファン4万人からは大歓声を浴びた。

 さらに、サプライズ出演への準備や舞台裏を追ったドキュメンタリーが、7月16日と23日、2週連続で乃木坂46のテレビ東京系冠番組「乃木坂工事中」で放送された。基本的には乃木坂46メンバーが主役の番組にもかかわらず、大部分の「尺」をバナナマンで使う構成となったが、番組放送後ファンからの反応は良好だった。SNSでは「日村さん、お疲れさま」「ヒム子がまたライブで見たい」などのコメントがほとんどだった。

 11年10月から、テレビ東京系「乃木坂って、どこ?」で、出演アイドルとMCという関係性がスタートした。現在放送中の後継番組「乃木坂工事中」でも引き続きタッグを組んでいる。バナナマンは、乃木坂46ファンからも「乃木坂46の公式お兄ちゃん」と認定されており、受け入れられている。

 実は、番組の企画段階でMCを決める際、バナナマンではない別のタレントの名前が浮上したこともあったという。ファーストチョイスはバナナマンだったが、2人は当時から売れっ子で、スケジュール確保のハードルが高かったためだ。それでも、秋元康総合プロデューサーらの強い推薦があり、番組スタッフや乃木坂46の運営サイドも粘り強く交渉を重ね、MCがバナナマンに決まったという。関係者は「バナナマンをツモれたのは、今思えば本当に大きかったです」と振り返る。

 バナナマンは、バラエティーどころかテレビ出演すら初めてだったメンバーたちに対し、時に厳しく時に優しく、番組を通じて芸能界のイロハをたたき込んだ。シングルごとの選抜メンバーを発表するシビアな雰囲気の収録でも、日村が場を和まし、設楽統(44)が優しい言葉をかけた。

 当時から人気タレントだったバナナマンも、乃木坂46との共演以降、さらに売れた。設楽は12年から2年連続でテレビ出演本数で1位(ニホンモニター調べ)に輝き、日村も常に上記をキープ。乃木坂46が初出場を果たした15年のNHK紅白歌合戦では、副音声「紅白ウラトークチャンネル」を担当したバナナマンとの共演が実現。続く昨年の紅白歌合戦でも、ラスト紅白となった橋本奈々未さんにバナナマンがエールを送る一幕があった。

 今や超売れっ子となったバナナマンと、ミリオンセールスを達成し、日本を代表するアイドルグループとなった乃木坂46。「お兄ちゃん」2人が少女たち46人の手を引いてきた“兄妹”は、これからも、ともに坂を上り続けていきそうだ。

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