女優黒島結菜(20)が主演する、NHK土曜時代ドラマ「アシガール」(23日スタート、土曜午後6時5分)の会見に先日出席した。

 02年から少女漫画誌「Cocohana」で連載中の原作を初ドラマ化したもので、脚力だけがとりえの女子高生が戦国時代にタイムスリップし、足軽として戦場を駆け回るという、ラブコメディー要素もある時代劇だ。

 第1話から、泥まみれになりながら、走り回る黒島の姿が印象的だった。撮影前に、はだしで走るためのトレーニングを重ねたといい「(撮影に臨むにあたって)体を動かすんだろうなと思っていましたけど、走ったり、転んだり、蹴られたり、落ちたり…。思っていた以上でした。でも、足軽役は女の子が演じられない役だと思いますし、たくさん転んで良かったと思えるくらいおもしろい映像になっていたので良かったです」。

 また、畑に大雨が降る中、飛び込む設定での撮影もあるといい「一発勝負だったので、思いきりたったら、泥が顔にもびちゃっと…。でも、小学生に戻ったような気持ちでしたし、吹っ切れました」と笑顔を見せた。

 今から3年前の14年3月に、当時携帯電話会社のCMに出演していた黒島が気になって、インタビューをすることになった。まだ高校生で、仕事は授業の合間をぬって東京と沖縄を往復する日々だったが「1人の時間も好きですし、どこでも寝られるのが特技なので気にならないです」と屈託なく笑っていた姿が印象に残っている。

 その後、TBS系「ごめんね青春!」をはじめ、朝ドラ「マッサン」、大河ドラマ「花燃ゆ」、そして昨年は日本テレビ系「時をかける少女」で主演するなど、ドラマ出演の実績を積みながら、映画も「ストロボ・エッジ」「ストレイヤーズ・クロニクル」「サクラダリセット」と出演を重ねてきた。昨年「時をかける-」の撮影現場を訪れた際にも「大変ですけど、とにかく楽しいんです」と、少し自信をつけたように話していた。

 今回の会見で、少し意地が悪い質問をしてみた。「タイムスリップやタイムリープする役が多いが、改めてどの時間に戻ってみたいですか?」。当然、都度聞かれるであろう質問で、過去に「あまり戻りたいとは思わない」と話していたのを知った上で質問してみた。

 黒島 何度も聞かれて、戻りたくないと話していたこともあったのですが、今回、戦国時代に来て、もっと前に戻りたくなりました。それこそ縄文時代とか弥生時代に、命をかけるというか、いつ死んでもいいようなところに行ってみたいです。

 よどみなく受け答える姿に、成長を感じた。