女優柴咲コウ(35)が主演し、24日に放送されたNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」(日曜午後8時)の第38話の平均視聴率が、関東地区で11・7%だったことが25日、ビデオリサーチの調べで分かった。前週は13・3%だった。

 同作は男が絶えた井伊家を「男」を名乗って守り抜き、後に徳川四天王の1人に数えられ彦根藩の藩祖となった井伊直政、幕末の大老として知られる井伊直弼へと子孫をつないだ女領主・井伊直虎を主人公とした物語。

 24日の回は、あくまで武田軍と戦う姿勢を崩さない近藤康用(橋本じゅん)に対し、井伊直虎(柴咲コウ)は兵力となる農民たちを逃がし無力化することで、武田への帰順を迫る。しかし近藤は城に火を放ってこれに抵抗。怒った武田軍も里に火をかけ、井伊谷は焦土と化してしまう。武田の陣に単身乗り込んだ南渓(小林薫)は、武田信玄(松平健)と対面し、井伊の家名を復することと本領安堵を願い出る。井伊に安堵状が届くが、そこには康用の首と引き換えに井伊谷を井伊に返す旨が書かれていた。いきり立つ康用に直虎は、時勢を見極めながら協力して井伊谷を守っていこうと話す。井伊谷では村の復興が始まる中、直虎が龍雲丸(柳楽優弥)とともに堺に旅立とうとしていた。そんな中、信玄が死去。龍雲丸は井伊谷に心を残す直虎に気づき、ひとり堺へ向かう。2年の月日が流れ、龍潭寺で直親(三浦春馬)の十三回忌法要が執り行われる。そこには成長した虎松(菅田将暉)の姿があった、という内容だった。