歌手ASKA(59)が30日、インターネットテレビ局Abema(アベマ)TVの新番組「逆指名インタビュー」に第1弾のゲストとして出演した。その中で、18年に毎月、楽曲をリリースしていくと宣言した。

 今回の企画は、取材を受けるゲストがインタビュアーを逆指名する代わりに、質問には全て答え、その発言をありのまま伝えるため、極力編集せずそのまま放送するというもの。ASKAは、インタビュアーにボクシングの元世界3階級王者の亀田興毅氏(30)を指名した。

 ASKAは亀田氏に向かって「来年1、2月か分からないけれど毎月、楽曲を世の中に発表していく。そんなこと、誰もやっていない。音楽があってのASKA…能書きは良くて、音楽が世の中にあることの感謝をし、どこまでやれるか分からないけれど、来年は毎月発表していく」と豪語した。その上で「今はインターネット社会。個人が作ったものは翌日(ネットに)アップされる。(商品として)世の中に出す時は、プロが音を調整すればいい。調整する前のものを出していく」と語った。

 ASKAは亀田氏から「曲、すぐに出来るんですか?」と聞かれると「7、8割は、すぐ出来る。例の事件があってから40、50曲、作ったけど1曲、4、5時間くらいで作っている。自分の中で何かあったのかと。やれる時に、思い切りやっておこうと」などと回答。14年5月に覚せい剤取締法違反(所持)の疑いで逮捕され、同法違反と麻薬取締法違反の罪で懲役3年、執行猶予4年の判決を受け、さらに16年11月に覚せい剤取締法違反容疑(使用)で警視庁に逮捕され、同12月に嫌疑不十分で不起訴処分で釈放された後、曲作りにまい進していたことをのぞかせた。

 また「めっちゃ売れたじゃないですか?」と聞かれると「デビューする時に絶対、売れるという(考え)しかなかった。ヒット曲が出てからは2、3年前を見て(活動した)」と説明。その上で「その時に応じた歌い方をしていけば、寿命は延びていく。まだまだ声は出るから。人間の体だから声が出なくなる時はあるでしょう。その時は曲を作ればいい」と、加齢で声が出なくなった場合、作詞、作曲に仕事をシフトしていく考えを示した。

 ASKAは亀田氏に「俺はお前の試合、大好きなんだよ。もう、やる気ない? 引退したのはもったいない。ぜひやってほしい」などとリクエスト。亀田氏は「自分は、かませ犬みたいなもん。たいしたことない。もう、きついですね」などと苦笑した。

 ASKAは今回の出演に際して、唯一の条件として「歌をフルサイズで歌いたい」と要求。番組冒頭で25日発売の新アルバム「Black&White」から「塗りつぶして行け!」を歌った。

 ASKAは2月15日に、地元・福岡などで放送されるテレビ西日本「ももち浜ストア夕方版」(午後4時50分)に生出演。16年の逮捕、不起訴処分になって以降、初のテレビ出演で、黒スーツに黒ネクタイ姿で登場し同局アナウンサーのインタビューに約10分間答えた。それ以外、メディアへの出演は固辞していたという。