演歌歌手市川由紀乃(42)が23日、横浜・日野公園墓地に眠る美空ひばりさんの墓前に、ひばりさんのヒット曲「人生一路」を歌唱し、昨年のNHK紅白歌合戦に2年連続出場をはたした報告を行った。

 息子の加藤和也さんから「ひばりの曲を歌い継いでください」という言葉とともに、愛用の帯とかんざしを贈られた。それを身に付けながら歌唱したことを「とても緊張しましたが、ひばりさんに寄り添ってもらいながら歌ったように思います」と振り返った。

 紅白当日の朝に不思議なことがあった。目覚まし時計が鳴る前に「紫色の光がまぶしくて目が覚めた」という。「紫色は、ひばりさんの好きな色として有名。勝手になんですが、『頑張ってきなさい』と言ってくれているように感じた」という。

 歌手生活26年目を迎える今年の出だしも順調だ。17日に発売したばかりの新曲「うたかたの女」がオリコンの演歌・歌謡曲ランキングで7作連続となる初登場1位。「この作品は、泡のような、はかない恋を歌った曲。でも明るいメロディーで温かみもある曲なんです」と確かな手応えを感じている。

 今年の目標は、大好きなアニメソングを歌唱すること。「ひばりさんもジャズなど、さまざまなジャンルの曲を歌った。自分もいろんなことにチャレンジをしたい。ぜひ、着物でアニソンを歌いたい」と力を込めた。

 そして、もう1つ。「今年1年を駆け抜けて、大みそかの舞台にたどり着けたらいいなと思います」。3年連続の紅白出場も、しっかりと視野に入れている。