昨年12月28日に亡くなった女優真屋順子さん(享年75)の「萩本家お母さん・真屋順子さんお別れの会」が15日、都内で開かれた。76年から10年間放送された、テレビ朝日系「欽ちゃんのどこまでやるの!」で、真屋さんと夫婦役を演じたタレント萩本欽一(76)の呼びかけで、真屋さんの長男の高津健一郎さん(55)や当時の出演者、スタッフら29人が会食しながら、真屋さんをしのんだ。萩本は「こんなに笑っていいのかというくらい、みんな笑顔のすてきな家族葬ができました」と振り返った。

 「欽どこ」では「萩本家」の両親を演じた萩本と真屋さんだが、番組出演中はほとんどプライベートでの会話はなかった。番組終了の打ち上げ会場に向かう車で2人だけになって「『お父さんと2人っきりは初めてね』と言われたので『ずいぶん、苦労したでしょうね』と言ったら『いいえ、そんなことはありません』と言われた。その2言だけでした。『欽どこ』の成功は順子さんの笑顔。僕の相棒として『コント55号』の坂上二郎さんと、前川清さんは譲れないけど、私の中のメダリスト」と明かした。

 昨年10月に見栄晴(51)と見舞ったのが最後だった。番組の息子役から芸能界入りした見栄晴に、真屋さんが「お父さんと2人きりになりたいから、あなたは帰って」と冗談まじりに言ったことを明かして「最後にやっとお笑いのことが分かったみたい」と笑った。関根勤(64)は「ウケないときでも『私は面白かった』と言ってくれた。捻挫したときの、馬肉のシップみたいな人でした」と話した。