偽姉妹芸人の阿佐ヶ谷姉妹が優勝して2代目女芸人日本一なった。渡辺江里子(46)と木村美穂(45)のアラフィフ偽姉妹が、参加606組の頂点に立った。10組で争われたファーストステージを勝ち抜き、5組で争われたファイナルステージで184票を獲得した。

いつもは「ピンクのドレスで歌うおばさん」の阿佐ヶ谷姉妹が、コントで女性お笑い芸人界を制した。1本目は「おばさんの入院ネタ」、2本目は「おばさんの誘拐ネタ」で、ファイナルステージでは2位の横沢夏子(28)に70票の大差を付けた。

昨年は準決勝敗退。偽姉の渡辺は「10位に残れたことさえ夢のようで、1本じゃなく2本できたのが幸せ。この先、もう死んでしまうんじゃないかと夢心地。まだまだ通過点、これからも精進していきます」と涙をぬぐった。偽妹の木村は「四十路(よそじ)で話題性がない中、頑張らなければ」と言葉を添えた。

優勝の副賞として冠番組が制作される。「冠! ですよね。全然、考えてなかった」と声をそろえた。渡辺は「旅番組がいい。家族旅行をドキュメントでつくっていただけたら」。木村は「ゼリーが好きなので、ゼリーの番組を作れたら」と笑った。

賞金1000万円の使い道は、渡辺が「事務所が若干、くたびれた感じなのでクリーニング代に。後は家族旅行」。木村は「事務所スタッフに集まってもらって感謝祭。あと未婚で親孝行できてないので、こちら(渡辺)の親御さんと、私の母を旅行に連れて行きたい」と話した。

結成から12年でたどりついた栄冠。渡辺は「ピンクのドレスで歌うおばさんとして認知してもらおうと思って12年たった。芸人としては、まだまだ。チャレンジできると、ちょっと脱いでみようと思いました。キングオブコント、M-1と20代のフレッシュな方たちが頂点に立ったのに、40代の46歳と45歳が、どれだけ見ていただけるか、自分たちのできることを精いっぱいやろうと臨みました」と話した。

視聴率100%分まで好きな番組出られることには、木村は「『news.every』のそらジローと木原(実)さんの天気予報に出たい」と話した。

2位は114票の横沢夏子、3位は37票のニッチェ、4位は35票の合わせみそ、5位は31票のあぁ~しらき(42)だった。