8人組和風ロックグループ、和楽器バンドが6日、さいたまスーパーアリーナで「和楽器バンド大新年会2019さいたまスーパーアリーナ2days~竜宮ノ扉~」を行った。6年連続で行う恒例のイベントで5日からの2日間で3万人のファンを集めた。

和楽器バンドは、13年に鈴華ゆう子(ボーカル)いぶくろ聖志(箏)神永大輔(尺八)蜷川べに(津軽三味線)黒流(和太鼓)町屋(ギター)亜沙(ベース)山葵(ドラム)で結成(いずれも年齢は非公表)。14年4月にメジャーデビュー。デビューアルバム「ボカロ三昧」に収録された「千本桜」のYouTube再生回数は14年の公開から現在まで1億回に迫っている。また、18年4月発売の5枚目のアルバム「オトノエ」が「第60回輝く!日本レコード大賞」優秀アルバム賞を受賞した。

ライブ前に報道陣の質問に答えた鈴華は6年連続の「大新年会」に「14年の初開催が渋谷のクラブで300人からスタートして、着実にキャパシティーを広げてきました。この6年間の進化を見せたい」と意気込み、300人から3万人と6年目で100倍となった観客動員に感慨深げ。いぶくろ聖志は、「ツアーではなかなかできない大規模な演出などやりたいことができるステージです」。山葵は「過去には2月に開催したこともあるこのライブをお正月にできるのはうれしいし、まさにお正月にふさわしいライブです」と語った。

そして、鈴華は「今年はこのさいたまスパーアリーナを初めとして全国でアリーナツアーをやりたい。そして、台湾でのライブをその間に入れたい。そして、音響環境が私たちの音楽に合っているかという問題はありますが、東京ドームは一つの目標です。ドームで尺八や箏のソロが鳴り響くのもいいですよね。やはり、8人で唯一無二のものをやりたい」と今後の目標について語った。

ライブでは鈴華が「明けましておめでとうございます。5周年に入り、ここまでやってきました。幅広い年齢層の方が集まってくれて…外国から来ている方もいらしゃいますよね? 今日は記念すべき1日です。みなさんとすてきなライブを作っていきましょう!」とあいさつ。和太鼓チームとのコラボでは見事な剣詩舞を見せファンを魅了した。そして、「相反融合」ではドラムの山葵がワイヤを使っての15メートルのフライング演奏に挑戦した。また、「義風乱舞」「あっぱれが正義。」の2曲がライブで初披露された。