乃木坂46井上小百合(24)が18日、東京・日本青年館ホールで、主演舞台「フラガール -dance for smile-」の初日公演前、取材に応じた。

今月5日、グループからの卒業を発表していた。「このタイミングで卒業発表して主演舞台を迎えるとは思っていなかったので、神様の計らいというか、何かご縁があるのかなと思っています」と心境を語った。「稽古をしているうちに、どんどん(役が)今の自分に重なっていきました。まだ何者でもないけど、いろんな方々の支えがあって、いつか何かになれるかもしれないという。自分とリンクしていて、全てのせりふにウソがない感情で挑むことができています」と話した。

同作は06年公開のヒット映画「フラガール」の舞台化作品。井上は「映画では蒼井優さんが主人公を演じられましたが、舞台では私にしかできないフラガールがあるんじゃないかなと思っていますので、楽しんでいただければ」とアピールした。フラダンスの稽古については「しんどいです」と笑った。「最初のほうが動けなくなっちゃうくらいで、ダイエットジムのように通っているような感じでした」と振り返った。

共演の富田望生(19)は、福島県出身。同県は11年の東日本大震災や、今年の台風19号でも大きな被害を受けた。「震災当時担任だった先生が、他のクラスの先生も連れて、わざわざ東京まで見に来てくれるそうなんです。親戚の方も来てくれるみたいで」と明かした。「台風とか震災とかいろいろあると思うんですけど、楽しみにしてくださる方々がいると思うと、やっぱりやらなきゃいけねえな! と思います。皆さんと力を合わせて、いい舞台にできるように頑張ります」と意気込んだ。

矢島舞美、劇団4ドル50セント福島雪菜、AKB48チーム8太田奈緒、味方良介、有森也実、山崎銀之丞らも出席した。