堂本光一(41)井上芳雄(40)が出演したミュージカル「ナイツ・テイル-騎士物語-」がコンサート形式で上演されることが29日、分かった。

ミュージカル「ナイツ・テイル」inシンフォニックコンサート(東京芸術劇場コンサートホール=8月10~13日、東京オペラシティコンサートホール=同18~22日)で、50人編成の東京フィルハーモニー交響楽団と共演する。

「ナイツ-」はシェークスピア作「二人の貴公子」のミュージカル版で、18年に帝国劇場で世界初演した。帝劇で取材に応じた堂本は「あの時のワクワクをまた味わえるという喜びがある。(メンバーは)歌モンスターばかりなので、すばらしいものになる」と自信をみせれば、井上も「こういう状況でやれるのはラッキーなこと。よりいいものにしたい」と応じた。

初演メンバーの音月桂、上白石萌音、大澄賢也、島田歌穂、岸祐二も同席したが、自粛中も全員がリモートで何度か連絡を取り合ったという。音月は「フィルハーモニーの厚みのある音に、自分の声をのせることに幸せを感じます」、上白石は「皆さんと再会して、同窓会みたいでうれしかった。大好きな作品でまた歌えるのが楽しみ」、大澄は「3月の公演が中止となり、久々の舞台がこの作品というのがうれしい」、岸は「このコンサートが少しでも小さな光になれば」、島田は「先が見えない不安もあったけれど、数カ月ぶりに舞台に立てることでテンションが上がっています」と話した。

演出のジョン・ケアード氏は英国、音楽監督は米国におり、日米英の3カ国をリモートでつないだ異例の稽古となり、客席は定員の半分程度となる。堂本は「まだどうなるか分からない状況だけど、みんなで作り上げていきたい」、井上は「コンサートですが、物語もちゃんと伝わる仕掛けもあります」という。

堂本は主演舞台「SHOCK」が途中で公演中止となり、井上も出演する「桜の園」が初日目前で中止となった。井上は「中止の経験をしたけれど、それまでに費やしたエネルギーは無駄じゃなかったと思う」。堂本も「中止は悲しいことだけど、学ぶべきこともあった。エンターテインメントの力を信じて、より強い志でやっていきたい」。来年にも本公演を予定している。