EXILE ATSUSHI(40)が、約10年ぶりとなる丸刈り姿を披露した。10日、関東近郊でアルバム「40~forty~」(11月4日発売)の撮影を行い、撮影後に日刊スポーツなどの取材に応じ「初心に戻るというか、スッキリしました」と笑顔を見せた。

4月30日の誕生日に行ったYouTubeなどの生配信で「(コロナ禍で)命さえあれば…というメッセージも届けたい。気合入れます」と丸刈りにすることを宣言していた。この日の撮影では、自らもバリカンを手にして、4ミリの長さに“断髪”。スタッフらもバリカンで断髪に加わったといい、さながら大相撲の「断髪式」のように行われた。

ATSUSHIにとって丸刈り姿は、サングラスとともにトレードマークだった。もともとは、デビュー当初にテレビの音楽番組で共演した松浦亜弥(34)の姿を見たことがきっかけで「あややのカメラ目線を見て、これは自分にできないと思った。そこから歌に集中していこうと思ったことからの流れでした」。

09年12月発売のアルバム「愛すべき未来へ」のアーティスト写真を最後に丸刈りは“卒業”していたが、40歳の節目をコロナ禍で迎え、「大変な方がたくさんいらっしゃる中で、ゼロからでもやり直せる姿とか、原点回帰の姿を見せることで、少しでも皆さんの勇気とか希望になれたらと思っていました」と決意した。

さらに今回の撮影では、高校時代から憧れた上でデビュー時に購入し、03年のシングル「We Will~あの場所で~」のミュージックビデオで着用したコートを身にまとった。「40歳、来年はEXILEも20周年で、意味のあるものをそろえました」と、細部にまで原点回帰を表現した。

10年ぶりの自らの丸刈り姿に「心機一転という気持ち。でもやっぱり、年はとったのかな」と苦笑いしつつ「昔はいかつい自分を演出していたので、今は少しは余裕を持てるようになっていると思います」。早速、HIRO(51)にも報告し「パワー満点だね! って返ってきました」と笑顔で明かした。

20~30代は、「とにかく怒濤(どとう)だった」という。不惑の節目を迎え「この10年は、もう1度音楽と向き合って、ピアノの弾き語りだけで2時間のライブができるくらい、進化していきたい」と気持ちを新たにしていた。【大友陽平】