今、ユーチューバーがアツい。勢いがある話題のユーチューバーに話を聞く連載「YouTuberが新聞に!!」(随時掲載)の第3回は「地球上の皆さんこんにちは!k・e・m・i・o、けみお、で~す!」とテンション高めに始まる動画で人気を集めるkemio(24)だ。テンポのいい一人語りと唯一無二のワードセンスで、若年層を中心に支持されている。YouTubeやインスタグラム、ツイッターのフォロワー数は430万人超。「あげみざわ」「泣いたー」など“けみお語”を生んだ若者のカリスマは「SNS以外でも発信したい」と常に新しい表現方法を模索している。

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YouTubeでは現在の生活拠点、米ニューヨークでの暮らしぶりを等身大の言葉で伝える。ユニークな表現でマシンガンのように語られるのは、「顔面の治安が悪い(=肌荒れ)」「体の脂肪に死刑宣告(=ダイエット)」など日々の出来事。心がけるのは「誰かを傷つけないこと」。モットーは、ハッピーをシェアする“シェアハピ”の精神だ。

「自分は楽しかったことをシェアしたい気持ちがあるので、誰かを傷つけてしまったら本末転倒。気付かないところでしてしまったら、すぐに謝りたいです。あとは見えを張らない。シンプルなところですね」

モデル、歌手、タレントとしても活躍。主戦場はYouTubeをはじめとするSNSだが、最近は心境の変化もある。

「SNSに対する執着は減ってきたのかなって最近すごく感じます。SNS以外のことも始めたい気持ちが年々でかくなっている気がします。違うプラットホームを使うやり方も探っていきたいです」

言葉どおり、ホストを務める音声配信サービス「kemioの耳そうじクラブ」が6月からスタート。第1回はトップユーチューバー、HIKAKIN(31)をゲストに迎えてトークをした。

「シンプルに楽しくて有意義な時間でした。放送の最後に今後の野望をおうかがいしたんですけど、『目の前のことをコツコツ継続していく』とおっしゃっていたんです。さすがボスの言うことは違うなと思いました。しびれました。私だったら多分、城が欲しいとか言うので、もう少し地に足つけて生きようと思いました」

昨年にエッセー「ウチら棺桶まで永遠のランウェイ」を出版。発売を機に思わぬ年齢層から声をかけられることも増えたという。

「表参道を歩いていた時、スーツを着た男性の方から声をかけていただいて。『娘との会話のきっかけになりました』みたいな。僕が発信したものを通してと聞いた時には、エモい(感動的)な~と思ってうれしくなりました」

高校卒業後の14年、夢だった芸能活動をスタート。だが、力不足を痛感して16年に語学留学のため渡米した。

「今までの人生、勉強を全てサボってたんです。高校卒業して20歳までいろんな仕事をさせていただいて、人との会話ってやっぱり知識から来るものだなと。知識がなくて、うなずくことしかできない時がすごく多かった。人と違う経験をして、それを発信できるようになりたいと思ったんです」

留学をきっかけに動画投稿を開始。YouTubeは仕事の感覚よりも「趣味に近い」という。「デジタル遺書」とも表現する。

「アメリカに引っ越して、いつ死んでも残ってくれていればいいなくらいに思ってたんです。それは今も変わってないと思います」

今後について聞くと「何になるんですかね?」と笑う。

「今も昔も変わらず、エンターテインメントの仕事をしていきたいとは言ってるんです。YouTubeも飽きたらやめると思いますけど、今のところは飽きてないので。ま、続けるって感じかも知れないですね。飽きたらやめま~す!」

ひょうひょうと時代の波を越えていく。【遠藤尚子】

 

◆kemio(けみお)本名非公表。1995年(平7)10月16日生まれ。幼少期から芸能界を志し、高校時代に動画共有サービス「Vine」への投稿で注目を集める。モデル、タレントなどの芸能活動を経験し、16年末に語学留学のため渡米。以降、生活拠点を米国に置く。193センチ。

◆kemioの耳そうじクラブ 音楽配信サービス「Spotify(スポティファイ)」で6月からスタートしたオリジナルポッドキャスト(ラジオ)番組。これまでHIKAKIN、ガンバレルーヤ、青山テルマらがゲスト出演した。週1回更新。