NHKは30日、NHK連続テレビ小説「エール」が前日29日にクランクアップしたと発表した。昨年9月から撮影に入り、コロナ禍での2カ月半に及ぶ休止期間を含め、約13カ月にわたる、長い撮影となった。最終回は11月28日の放送。

主人公の古山裕一を演じた窪田正孝は「主人公・裕一の人生をかけぬけました! 昨年の9月に撮影を始めて、学生服を着て撮影していたのが、昨日のことのように思えてなりません。まだ、終わった気がしないのですが、これから寂しさが来るのかな。1年間、朝ドラの主人公を演じたことでふみちゃんをはじめとする共演者、スタッフの皆さんとのすてきな出会いをいただき、今後の財産になりました! まだまだ『エール』には、ご覧いただきたいすばらしいシーンがたくさん出てきますので、最後までエールをよろしくお願いします」。

制作統括の土屋勝裕氏は「窪田正孝さん、13カ月の長期の撮影を、座長としてスタッフ・キャストを引っ張ってきてくださって、本当にありがとうございました! 通常の撮影でも大変なのに、コロナ禍で撮影が中断、途中再放送でしのぐことになるという前代未聞の状況を乗り越えることができたのは、窪田正孝さんをはじめとするキャストの皆さんの熱意、そして『エール』に“エール”を送ってくださった視聴者の皆さんのご支援のおかげです。こころより感謝申し上げます。コロナ禍でさまざまな困難に多くの方が直面している今ですが、互いに“エール”を送りあって支えあいながら乗り越えていけることを願っています。ドラマは、最後のクライマックスに向けまだまだ波瀾(はらん)万丈です。裕一と音、そして仲間たちの行く末を最後まで見守っていただければ幸いです」とコメントした。