92年公開の米映画「ホーム・アローン2」に出演したトランプ米大統領(74)の登場シーンを消すよう求める動きがネット上で盛り上がっており、日本でも賛否を呼んでいる。

同作は、米俳優マコーレー・カルキンが主演した大ヒット映画「ホーム・アローン」の続編。トランプ氏がカメオ出演していることでも知られるが、ネット上ではそのシーンからトランプ氏の姿を消して加工した映像が出回っている。このシーンの削除や、ほかのキャラクターへの差し替えを求める声も多く、主演したカルキンもツイッターでトランプ氏を消した加工映像に反応し、「ブラボー」とつぶやいた。

日本のツイッター上でも話題になっている。ジャーナリストの江川紹子氏は15日、「どっちの方向でも、極端主義はよくない。作品はその時代や社会を映し出すものでもある。『正しくないもの』は過去にさかのぼって抹消する、ということになると、表現の自由が損なわれるし、歴史の検証もできない。歴史の改ざんすら起きうる」と警鐘を鳴らし、「こうやって、振り子が極端から極端に振れながら、だんだんバランスをとっていく、というのがアメリカ流なのかもしれないが…」「こういう極端主義はマネしたくない」と自身の考えを述べた。

一方、元「2ちゃんねる」管理人として知られるひろゆき氏は「監督が入れたくない人物を排除して作品を撮れるのが『表現の自由』です」とツイートした。