日本テレビ系連続ドラマ「ウチの娘は、彼氏が出来ない!!」(水曜午後10時)でイケメン整体師・渉周一役を演じている東啓介(25)がこのほど日刊スポーツのインタビューに応じ、作品への意気込みなどを語った。

連続ドラマのレギュラー出演は初。「楽しいですしうれしいですけど、(世間の)反応も気になりますし、やはりプレッシャーっていうのも結構ありますね」と話した。

脚本を担当する北川悦吏子氏が、東の出演する舞台を観劇したことをきっかけに同ドラマに抜てきされたという。役柄について「北川さんが当て書きをしてくださったので、(自分に)結構似ています。真っすぐというか、めんどくさいことを嫌うというか。とてもやりがいがあって。愛される役にしたい」。

シングルマザー役の主演菅野美穂(43)と娘役の浜辺美波(20)が恋に奮闘するラブストーリー。第1話では、浜辺と菅野からダブルで好意を寄せられる“おいしい役柄”がネット上で大きな話題に。役柄でも名前でもなく愛称の「とんちゃん」が、ツイッターのトレンド入りするほどの反響だった。「空ちゃん(浜辺)との進展であったり、碧さん(菅野)との出会いで、どういう風に謎のイケメン整体師が相関図の中に関わってくるのか楽しみにしていただければ」と笑顔で呼び掛けた。

のびやかな歌声や身長190センチの長身を生かし、舞台やミュージカルを中心に活躍してきた東。出演作が途切れない実力派だが、デビュー当時について「最初は戦隊ものをやるかって言われたんですけど、身長にコンプレックスがあって。演技もがっつり学んでいなかったし、自信がなかった。自信があるものが歌だったので、『ミュージカルやらせてください』と」と振り返った。

映像作品への本格的な挑戦に、舞台との違いを感じているという。「舞台だとやっぱり、まず言葉を届けないといけない。後ろまで届ける身体表現。体を使って楽しいのか、うれしいのか、悲しいのかを、体を使って表現しないと。映像だと目だけで良かったり」と分析。「繊細な部分が映像で、大きく表現するのが舞台。でも心情のところは変わらない。共通する部分もありつつ、放つ方向性が違うというか」と楽しそうに語った。

ドラマ出演後は舞台作品も控えているという。「せっかく大抜てきしていただいて、世の中に触れる機会があるので、ここで流れを止めるのは違う。『二兎(にと)を追う者は一兎をも得ず』っていいますけど、二兎を追いたい。(舞台と映像の)懸け橋にもなっていきたいですね」と宣言。

今年のブレーク候補俳優だ。「世の中に触れるという意味で、大きく動く年だと思っていますので、新たな誕生、もっともっと高く飛んでいきたいなって思っています」と力強く飛躍を誓った。【佐藤成】

◆東啓介(ひがし・けいすけ)1995年(平7)7月14日、東京都生まれ。13年、所属するワタナベエンターテインメント主催のオーディションをきっかけに芸能界入り。同年デビュー。舞台「刀剣乱舞」など多数の舞台に出演。今年3月からミュージカル「イン・ザ・ハイツ」に出演。特技はピアノ、書道(6段)。趣味はカメラ。身長190センチ。血液型O。