俳優古田新太(55)や浜中文一(33)らが25日、都内で行われた劇団☆新感線の舞台「月影花之丞大逆転」(2月26日初日、東京・東京建物Brilliaホールなど)の製作発表会見に出席した。

96年と03年に上演した「花之紅天狗」のスピンオフ作品。主宰のいのうえひでのり氏が演出を手掛け、同劇団らしい笑いにあふれる、楽しくスカッと元気になるような物語という。

主演の古田は「今稽古中なんですけど、何がおもしろいのかがまだ分からない状態です。稽古場は混沌(こんとん)としていて。実は稽古場を見せるのが一番おもしろいんじゃないかと。出来上がったものがどうなるのかはお楽しみで」と言って、笑いを誘った。

阿部サダヲ(50)は「こういう笑いに特化した舞台をやれるのはうれしいです」とあいさつ。「稽古場では、古田さんと木野(花)さん掛け合いを見るのが楽しくて。木野さんがテンパってる時に、たまたま稽古場の近くに救急車が来たんですよ。古田さんが『迎えに来たよ』って。あれは楽しかった」と明かした。

同劇団の公演初参加の浜中は「初めての新感線ということで、稽古のお話しとかもいろんな人に『きついよ』とかきいていたんですけど、思っていたよりも楽しくやらせていただいています」と話した。「個人的には、古田さんと阿部さんが『木更津キャッツアイ』で演じられた役の印象が今でも残っていて。そのおふたりと一緒に舞台をさせてもらえるのが本当にうれしいですね」と喜んだ。

浜中の印象について古田は「文は、普通に芝居うまいです。信頼できる。これからいらないアドバイスをしていこうかなって思います。きれいな顔しているけど、多分変態だと思います」とコメント。浜中から「変態じゃないっすよ!」とツッコまれていた。

挑戦したいことを聞かれ、浜中は「今回は、初めてツッコミ役を演じるんです。普段あまりツッコまないんで、ツッコんでおもしろくできるようにやりたいなって思います」と意気込んだ。

古田は「昨年、うちの劇団の公演が2本飛んじゃって、非常に寂しい思いをしたんですけども、今回は劇団の公演として、木野先生と、サダヲくんと、文と、なーちゃん(西野七瀬)と、今本当にくだらないこと一生懸命考えておりますんで」と呼び掛け、「本当に皆さん、がっかりすると思うんで。ぜひ、がっかりしに、このコロナ禍ではありますが、こんなにがっかりすることがあるんだっていうのを、高い金払って見に来てください」とアピールし、笑いを誘った。