乃木坂46が23日、デビュー9周年記念ライブ「9th YEAR BIRTHDAY LIVE」を生配信した。昨年10月の絶対的エース白石麻衣(28)卒業以降、グループ全体でのライブは初。若手とベテランが調和し、新章に突入した乃木坂46のパフォーマンスを初披露した。

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序盤の構成が、「新星・乃木坂46」を象徴していた。メンバーたちが2チームに別れ、交互に楽曲を披露する“ツープラトン”体制。3期生の与田祐希(20)山下美月(21)をダブルセンターに据えて「インフルエンサー」をパフォーマンスすれば、「シンクロニシティ」では3期生の梅澤美波(22)が初めてセンターに立った。ともにレコード大賞受賞曲で、かつて2枚看板だった白石と西野七瀬(26)が務めた重圧のかかるポジションを、若手の人気メンバーが務めきった。

さらに西野の卒業シングル「帰り道は遠回りしたくなる」では、4期生の遠藤さくら(19)がセンター。その後全員で「君の名は希望」を歌って締めた。現エースの齋藤飛鳥(22)を序盤ブロックでは“温存”し、層の厚さを見せつけた。

若手の台頭を受け、活動10周年目に入った1期生8人も当然黙っていない。今を時めく「坂道」グループの礎を作ったレジェンド。齋藤や生田絵梨花(24)をはじめ、松村沙友理(28)高山一実(27)が「制服のマネキン」などを次々とパフォーマンス。当時から変わらぬ細いスタイルの良さも、築き上げた「坂道」の特長を体現していた。

生田は「10年、本当はあっという間じゃないのに、あっという間だと思うくらい、濃い日々を過ごしてきました。感慨深い。後輩達に心して聞いてほしい。10年なんて、あっという間だよ!」とドヤ顔で呼びかけ、笑いを誘った。18年11月に加入した4期生も3年目に入った。齋藤は「4期生もずっとかわいい後輩ちゃんって感じがしちゃうけど、もう一人前ですので。よろしく頼みますよ!」と後輩たちを激励した。

毎年恒例のバースデーライブも、今年はコロナ禍で初の配信形式。キャプテン秋元真夏(27)は「ここから10年目を走っていきます。私たちは、皆さんがどんなに寂しい時でも、どんなに悲しい時でもそばにいるので、これからも上を向いて、これからもどんどんどんどん成長していけるようにまだまだ走っていきたいです」と呼び掛けた。3期生の向井葉月(21)は「これから先輩と一緒に新しい歴史をつくっていきたいです!」と力強く誓った。【横山慧】

○…ライブ終盤、1期生ライブと2期生ライブの日程が発表された。3月28日に開催される2期生ライブは、昨年卒業を発表していた堀未央奈(24)の卒業ライブとなる。アンコールのあいさつで「悲しくなっちゃった…」と涙した堀は、「私にとっては最後の活動になるので、2期生全員で力を合わせて頑張ります」と意気込んだ。翌29日に1期生ライブが行われる。両ライブとも配信形式となる。