NHKは11日、東京・渋谷の同局で会見を行い、2024年放送の大河ドラマが、紫式部を主人公にした「光る君へ」に決まり、女優吉高由里子(33)が主演すると発表した。

日本最古の女性文学といわれる「源氏物語」を書いた、紫式部の生涯を描く。ヒロインを務めた14年の連続テレビ小説「花子とアン」からちょうど10年後の大役。吉高は「10年ぶりに、大きな長い作品に携わること出来る」と笑顔を見せた。

大河は08年「篤姫」以来の2度目の出演。「大河ドラマの主演をやることが夢だって恐れ多くて言えないくらい、自分には関わらないところだと思っていた」と主演に抜てきされた心境を明かし、「男の人が動かしている社会だったかも知れないけれど、女の人が表に立つ作品をやっていく上で、たくさんの人に共感してもらえる主人公を表現出来たら」と意気込んだ。

生没年未詳の紫式部については「謎めいた女性のイメージです」。学生ぶりに平安時代に触れ始め「大人になってからの勉強も楽しみだと思う。1年半という長い期間、どんな日々が待っているのか、どんな風景が待っていて、どんな日々があるのか」と来夏のクランクインを心待ちにする。

乗馬のシーンを期待したが、今作は平安貴族の優雅な世界が舞台となり「大河ドラマは馬かなと思っていたら、今回は戦もない。馬のシーンをねじ込んでいただけたら」と願望を込めた。

脚本を務める大石静氏も登壇した。紫式部のパートナーとなる藤原道長との愛憎も物語の軸となる。大石氏が「驚くような“セックス・アンド・バイオレンス”を描きたい」と会場をどよめかせると、吉高は「繊細な恋愛模様もありつつ、色彩の鮮やかさもあると思うので、1年間、夜8時から見守っていただけたら」と軌道修正して笑わせた。【遠藤尚子】

 

◆「光る君へ」 第63作の大河ドラマ。女性に学問は不要と言われていた平安時代、才能と努力で壮大な恋愛長編「源氏物語」を書き上げた紫式部/まひろ(吉高)の物語。生涯心を寄せ、作品執筆に大きな影響を与えたパートナー・藤原道長との恋模様も描く。