英タブロイド紙の発行元をプライバシー侵害で訴えた裁判に出廷するため帰国した英国のヘンリー王子(38)が、退去を求められているウィンザー城内にあるエリザベス女王から贈られた邸宅フロッグモア・コテージに滞在していたことが分かった。

英テレグラフ紙によると、先月27日にロンドンの裁判所に突如姿を現して世間を驚かせた王子は、今回の訪問を利用して邸宅に残してあった荷物の整理を行った可能性が高いと伝えている。一方、確執が取り沙汰される父チャールズ国王や兄ウィリアム皇太子とは面会しなかったとみられている。

チャールズ国王は、王子が今年1月に回顧録「スペア」を出版した直後にコテージからの退去を通告したことが報じられていた。2020年に王室を離脱して米カリフォルニア州に移住した夫妻は、邸宅に私物をまだ残しており、これまでも帰国の度にコテージに宿泊していた。夫妻が退去した後は、国王の弟アンドルー王子が引っ越す予定だと言われている。

盗聴など違法な方法で情報を入手したとして英歌手エルトン・ジョンらと共に英デイリー・メール紙の発行元を提訴した王子は、27日から30日まで4日間にわたって行われた予備審理に28日を除いて3日間出廷していた。王子は30日の夜にロンドンを出発し、家族の待つ米カリフォルニア州に戻ったとテレグラフ紙は伝えている。

来月6日に行われる国王の戴冠式に出席するため再び帰国するのかどうか注目されている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)