宝塚歌劇の花組公演「鴛鴦歌合戦(おしどりうたがっせん)」「GRAND MIRAGE!」が7日、兵庫・宝塚大劇場で開幕する。「鴛鴦-」は片岡千恵蔵さん主演のオペレッタ映画をもとにした作品。花組トップ柚香光が、着流し姿で異色作に臨む。宝塚は8月13日まで、東京宝塚劇場は9月2日~10月8日。

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前作本拠地作は「うたかたの恋」で悲劇のオーストリア皇太子、前作「二人だけの戦場」では士官学校を優秀な成績で卒業したエリート軍人。麗しい軍服姿で魅了した柚香が、今作では着流し姿でいなせな浪人役に臨む。芝居「鴛鴦-」は1939年の作品だ。

柚香 今見ても、心躍るような映画。すごく驚きました。これを舞台でやったら? どうなるんだろう? ワクワクしたのが、作品を聞いた最初の印象でした。

着流しでの芝居は久しぶり。開幕前に応じた取材でも「楽しい」を連発していた。

原作はマキノ正博監督による片岡千恵蔵主演のオペレッタ映画。長屋住まいの貧乏浪人、浅井礼三郎(柚香光)と、隣家の娘・お春(星風まどか)の恋のさや当てを描く。そこに、骨董(こっとう)好きの殿様・峰沢丹波守(永久輝せあ)がからんだ騒動に発展する物語だ。

トップ娘役の星風が演じるお春は、傘はりをなりわいとする。

柚香 傘はたくさん出てきて、すごく印象的な小道具になっています。私の見せ場としても、傘はあります。傘を使って立ち回りもあるので、すごく印象的だなと思います。

今作を「あったかい作品」と表現する。

柚香 それぞれキャラクターが愛情にあふれているんですよね。どこか、ほわっと温かいものを持ち続けながら、ご覧になれる作品じゃないかなと、思います。日常で、ままならないこともたくさんありますけど、それを「しょうがないな」って、肩の力を抜いて、ほおをゆるめて、口角が上がりながら見ていただけたらと思いますね。

柚香自身、舞台に立つことで、エネルギーをもらう。コロナ禍も明け、より一層、客席とのふれあいが力になる。

柚香 いろんなお芝居をさせていただき、いろんな立場の方(の役)を学ばせていただいて。生の舞台で、お芝居をさせていただくことで、ちょっとしたお客さまの表情の変化であったりとか、お客さまのご様子とか、触れさせていただくことが多い。人間の思いを素直に受け取れて、あまり自分でバイアスをかけずに、学んでいきたい。

ショーは岡田敬二氏のロマンチック・レビューのシリーズ22作目。

柚香 もう、宝塚! という感じのレビューです。ひとつひとつの所作、立ち居振る舞い、ひとつひとつの音がいかに洗練されていて、いかに上質なものであるか-。そこを意識して。

「迫力のあるエレガント」と表現し、「今の花組だからできるロマンチック・レビューをお届けしたい」と意気込んでいる。【村上久美子】