米俳優トム・クルーズ(61)が、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)映画の人気キャラクター「アイアンマン」役のオファーを受けていたことが明らかになった。「アイアンマン」は、俳優ロバート・ダウニーJr.(58)の当たり役で、08年公開の「アイアンマン」から19年の「アベンジャーズ/エンドゲーム」まで10作品以上に登場している。

マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長が、このほど出版したMCUに関する書籍の中で、20年以上前にクルーズがアイアンマンことトニー・スターク役を演じるアイデアがあったことを認めていることが分かった。以前からクルーズがアイアンマン役を断ったなどのうわさがあったが、その真相について同社長は「アイアンマンの権利が20世紀フォックスにあったころ、当時34歳だったトム・クルーズがスタークを演じるというアイデアを思いついた」と著書の中で述べている。

しかし、当時すでに大スターだったクルーズのギャラが高すぎたことから「20世紀フォックスのような収益性の高い映画会社ですら、未知のスーパーヒーロー映画のために背負えるリスクを超えていた」と、起用を断念した経緯を明かした。

結果的にダウニーJr.がアイアンマンを演じたことでシリーズは大ヒット。クルーズもその後、「ミッション:インポッシブル」シリーズを始め、大成功を収めている。「クルーズがアイアンマンを演じていたら、どうなっていたかは決して分からない」と話すも、将来的に別バージョンでアイアンマンを演じる可能性を示唆。実現はしなかったものの22年の「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」では、脚本家がマルチバースにクルーズ演じるアイアンマンを登場させるアイデアを出していたことも明かしており、11年間アイアンマンを演じたダウニーJr.がMCUから退いたことで将来的にクルーズ版が制作される可能性が取り沙汰されている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)