一般社団法人・日本歌手協会(田辺靖雄会長)が主催する「歌の祭典2024 夏まつり 唄まつり 夢まつり」が6月5、6日に東京・練馬文化センター大ホールで開催される。
5日は夜の部(午後4時30分開演)、6日は昼の部(午前11時開演)と夜の部(午後4時開演)の計3公演が行われる。
3公演に、同協会会員の100人以上の歌手が出演。趣向を凝らしたテーマに沿って、120曲以上が披露される。
今回は能登半島地震と、台湾地震の被災地支援チャリティーとしても開催される。1月1日に発生した能登半島地震は、震度7の石川県だけでなく、隣接する富山、福井の北陸地方、そして新潟にも大きな被害をもたらした。
5日は「北陸がんばれ!」というコーナーが設けられ、福井・美浜町生まれの五木ひろしが出演する。五木は現在、福井を舞台にした新曲「こしの都」を歌っており、思いを込めて熱唱する。
同コーナーに出演する原田悠里は、昨年11月に発表した新曲「中山道」のカップリング曲に「太鼓」を収録している。同曲は石川県の無形民俗文化財「御陣乗(ごじんじょ)太鼓」をテーマに歌った美空ひばりさんのカバー。
同太鼓は石川・輪島市に約450年前から伝わり、仮面をかぶった男たちが、勇壮に太鼓を打ち鳴らす。当日は石川から御陣乗太鼓の関係者が駆けつけ、原田と共演する予定だ。
5日の司会の1人、竹下景子が能登への思いを朗読する。その際、著名な三味線奏者の本條秀太郎が作曲した曲がバックで演奏されるという。
また「岸壁の母」のモデルで知られる端野いせさんは、震度7を記録した石川・志賀町の出身。関係者によると、同町にあるお墓に被害はなかったという。
同曲は二葉百合子のイメージが強いが、「星の流れに」の大ヒットで知られる菊池章子さんがオリジナル歌手。菊池さんは今年生誕100年で、「生誕100年 あの人あの歌」のコーナーで、菊池さんの妹の歌手多摩幸子が「岸壁の母」を歌う。同コーナーでは、生誕100年の春日八郎さん、高峰秀子さん、岡本敦郎さん、作詞家石本美由起さんらの歌も紹介される。
6日昼の部では大場久美子が、石川在住の歌手三輪一雄とのデュエット曲「能登里山空港~おいで おいで」を久々に披露する。
「能登半島」が代表曲の石川さゆりはスケジュールの都合で出演できなかったが、6日夜の部の「能登への思い」のコーナーで、松村和子が同曲を歌う。
4月に発生した台湾地震のチャリティーでもあり、6日昼の部に台湾出身のジュディ・オングが出演する。当初、スケジュールが合わなかったが、急きょ、都合をつけての出演となった。「能登、そして故郷の1日も早い復興のためにも、心を込めて歌わせていただきます」とコメントしている。大ヒット曲「魅せられて」と、同郷のテレサ・テンの曲を歌う予定だ。
ロビーには募金箱が置かれるだけでなく、出演歌手らが提供した品々が並べられる。来場者が入札してプレゼントされる試みを初めて実施する。入札金はもちろん募金として後日、被災地などへ寄付される。
地震関連だけでなく、最近急逝した八代亜紀さん、冠二郎さん、小金沢昇司さん、中村メイコさん、仲宗根美樹さん、佐川満男さんらをしのぶコーナーも設けられる。このほか「流行歌110年」「ブギウギ」「越路吹雪生誕100年」などのコーナーもある。
6日夜の部の司会を、NHKを早期退職したアナウンサー武内陶子が務めるのも注目だ。NHK紅白歌合戦の総合司会も務めた武内の、退職後の『初司会』となる。
日本歌手協会の理事長を務める歌手の合田道人は「多くの方にご来場いただき、歌手とともに被災地の1日も早い復興を願っていただければ」と話している。【笹森文彦】
◆公演ガイド◆(<1>司会者<2>主な出演歌手)
▼5日夜の部 <1>竹下景子、合田道人、青山新<2>五木ひろし、伍代夏子、香西かおり、原田悠里、由紀さおり、安田祥子、アグネス・チャン、小野由紀子、瀬川瑛子、こまどり姉妹、千葉一夫、田辺靖雄、北山たけし、大江裕、二見颯一、金沢明子、原田直之
▼6日昼の部 <1>工藤夕貴、合田道人、木村徹二<2>田辺靖雄、九重佑三子、三田明、尾藤イサオ、梶光夫、畠山みどり、伊東ゆかり、狩人、宮路オサム、仁支川峰子、西口久美子、大川栄策、鶴岡雅義と東京ロマンチカ、一条貫太、大場久美子、三輪一雄
▼6日夜の部 <1>武内陶子、合田道人、松原健之<2>菅原洋一、大津美子、川中美幸、三善英史、あべ静江、松村和子、島津悦子、田辺靖雄、九重佑三子、沢田亜矢子、山本リンダ、江木俊夫、松原のぶえ、田中健、狩人、海援隊、クミコ、伊藤咲子、東京力車
(いずれも順不同)



