俳優綱啓永(25)をこのほど取材する機会に恵まれた。自身の知名度をぐっと押し上げた、22年のTBS系連続ドラマ「君の花になる」での“同志”たちとの出会いは、今でも自身を駆り立てる原動力の1つのようだ。
綱は18年にデビュー。19年テレビ朝日系「騎士竜戦隊リュウソウジャー」で若手の登竜門をくぐった。以降キャリアを重ね、22年に「君の花になる」に出演。同作は、挫折した元高校教師の主人公・仲町あす花(本田翼)が、崖っぷちのボーイズグループの寮母となり、一緒に「トップアーティストになる」という夢に向かっていく物語。綱がメンバーの1人を演じた7人組グループ「8LOOM」は劇中を飛び出し、期間限定のグループとして実際にデビュー。ドラマと連動してライブやイベントなどの音楽活動を行い、女性を中心に高い人気を誇った。
「8LOOM」のキャスト陣は綱をはじめ、ドラマや映画に引っ張りだこの高橋文哉(23)や、「国宝級イケメン」NEXT部門で1位を獲得した宮世琉弥(20)ら多士済々な顔ぶれがそろった。綱にとって「8LOOM」メンバーは今でも「仲間」という。
それでも同世代の俳優同士。ライバル意識は? と、ありきたりな質問を投げかけてみたが、そんな問いかけは、やっぱりやぼだった。「『8LOOM』のメンバーはライバル意識はゼロです」と軽やかな口調で否定し「仲間です」と深くうなずきながら口にした。
互いを高め合った関係性は普遍。「僕はみんなのことをメンバーだと思っているので、僕もみんなの自慢のメンバー、自慢の友達になりたいんです。『啓永すげーじゃん!』って。僕もみんなに対して思っているし、(高橋)文哉とかも今すごい活躍してる。お互いがそう思える関係性ってすごい。だから、そうなりたいです」。互いを刺激し合いながらまい進する「8LOOM」は今でも地続きで現在進行形だ。「みんなのことが好きです」。自然に出たひと言に、メンバーへの思いが凝縮されていた。
「友達」だから、今でももちろん交流は続く。「この前、NOAと(八村)倫太郎とドライブしました。(森)愁斗とサウナに行ったり、(山下)幸輝とは今度会いますね」。
綱の取材をした日の午前中は、宮世が主演する作品の会見だった。偶然日が重なったとはいえ、「8LOOM」メンバーの活躍を実感。数年後、「スターぞろいのドラマだった」と評されるようになっているのだろうか。これからも楽しみだ。【望月千草】



