八代目尾上菊五郎(48)と六代目尾上菊之助(12)が26日、東京・千代田区の日本外国特派員協会で記者会見を行った。

2人は昨年5月に襲名をしている。

菊之助は「来月、中学生になります。今日はみなさんとお話をできるのが楽しみです」などと英語であいさつした。

肉体的に重労働の歌舞伎にどう取り組んでいるかとの質問に、菊之助は「肉体的にはとても疲れる。襲名する前に朝、毎日走って体力づくりをした」と明かした。その後で「お稽古をしていくと自然と筋肉や体力が付いてくる」と続けた。襲名の重圧などは肉体的というよりも精神的に大変だったという。「親にあたることも何度もあった」として「大好きなゲームをしたり、ミセス・グリーン・アップルというバンドの曲を聴いたりして自分の心を癒やしていました」と説明した。

これを聞いていた菊五郎は「とても頑張っていると思います。肉体的にも精神的にも役になる、自分ではないものに変わっていくので(大変)。衣装も重いしかつらも重い。肉体的にも精神的にも大変なのは事実です」と言って頼もしそうに息子を見つめた。

歌舞伎の本質とは何かと問われた菊之助は「歌舞伎は人間の葛藤などを描いている。人への思いやりや人情が分かりやすく描かれている。そこが歌舞伎の本質だと思う」。海外に歌舞伎の魅力を伝えることは「映画『国宝』でも描かれている『道成寺』は踊りなのでセリフがあまりない。ストーリーを知れば外国のお客さんでも楽しんで見てもらえる」と話した。

歌舞伎の道に進んだことには「小さいころから本当に歌舞伎が好きだった。昔から父の舞台を見ていて心の底から父のような歌舞伎役者になりたいと思っていた」と真剣な表情を見せた。