上方落語協会の総会・理事会が28日、大阪市の天満天神繁昌亭で行われ、先月の新会長候補者選挙で指名を受けた現会長の笑福亭仁智(73)の続投が承認された。任期は2年。会長職は5期目を迎える。
総会は約30分で終了したが、仁智はその後も理事らと話し合い、会場の外に姿を見せたのは約1時間半後。会員の言葉に耳を傾ける仁智らしい5期目の船出となった。
今年は繁昌亭開設から20年。上方落語協会創立70年を迎える。「コロナがあったりしたのも落ち着いてきて、やらなアカンこともそれなりにやってきましたけど、まだもうちょっと残っている部分もある。繁昌亭20周年、協会70年の節目を皆で一丸となって乗り切れたら、また新しい世代につながるんじゃないか」と意欲を見せた。
これまでの4期はコロナ禍などもあり、理事もベテランが続投してきたが、今回、大幅に一新。25人の理事(落語家は20人)のうち、9人(同8人)が新顔となり、年齢も若返った。
その意図について「前から思っていましたが、コロナなどもあったので続投してもらってきた。各一門に比例配分して、世代ごとに入っていただくようにお願いした」と、まんべんなく意見が通る形を採用したことを明かした。
仁智は桂文枝の後を受け、18年に会長に就任。コロナ禍からの立て直しなどに手腕を振るってきた。
コロナ禍を乗り越え、基盤も整った。派手なアピールはなくとも、コツコツと上方落語の地盤を固めてきた仁智の改革が花開くか注目だ。



