フリーアナウンサー膳場貴子は5日、TBS系「サンデーモーニング」(日曜午前8時)に生出演。
政府が閣議決定した皇室典範改正案の内容に、「立法府の総意」としてとりまとめられた具体策(<1>女性皇族が結婚後も皇族の身分を保持する<2>「旧宮家」の男系男子を養子として皇族に迎える)に加え、養子本人は皇位継承資格を持たないが、養子に生まれた男子は皇位継承資格を持つことが明確にされるなど、「立法府の総意」にない内容が盛り込まれたことについて「男系男子に強いこだわりを持つ高市政権になって、一気に一気に、法改正に進もうとしているように見えます」と指摘した。
番組では、1週間のニュースを振り返るコーナーで、自民党の中曽根弘文憲法改正実現本部長が6月28日の講演で、天皇陛下の長女、愛子さまによる皇位継承について「あり得ない」と発言(その後訂正)したことについて触れた。中曽根氏は講演で皇族数確保策に関して、現行の皇室典範の規定を念頭に、愛子さまによる皇位継承を「あり得ない」と述べた上で、愛子さまが天皇になった場合は「男性のお子さんをを産まないといけないという、すごいプレッシャーがある」「愛子さまが天皇になったら、結婚する人もいない」などと持論を語った。結婚する男性の重圧が念頭にあったとみられるが、批判を受けて翌29日、自民党本部で取材に応じた際「言葉が適切でなかった点があり、反省している」と自身の発言を訂正し、発言の趣旨を釈明した経緯がある。
番組では、その上で政府が閣議決定した皇室典範改正案の内容を伝えた。膳場は、「旧宮家の男系男子を養子として皇族に迎え入れ、結婚後に男の子が生まれた場合には、皇位継承の資格を持つとされたのです。与野党の協議で取りまとめた立法府の総意では、あくまでも皇族数の確保が目的とし、皇位継承については法改正後に検討するとされていましたが、政府の改正案では皇位継承に踏み込んだ形です」と伝えた後、「皇位継承のあり方をめぐっては、これまでさまざまな、さまざまな立場から粘り強く議論がされてきたわけですけれど、男系男子に強いこだわりを持つ高市政権になって一気に、一気に法改正に進もうとしているように見えます」と述べた。
膳場にコメントを求められたBS-TBS「報道1930」の松原耕二キャスターは「上皇さまと天皇陛下は、国民とふれあい、あるいは慰霊の旅を繰り返すことで、象徴天皇とは何かということを本当に全身全霊で模索されてきたのだと、いろんな行動を見ていて思う。その思いと、とにかく男系男子であればいい、というか、そういうものの考えの今の進め方との間には、本当に埋めがたい大きな溝を感じます。高市総理や政府関係者はそうしたことを本当に考えているんだろうか。支持者向けの案に、果たしてなっていないのかということを思ってしまいます」と指摘した。



