宝塚歌劇団花組ミュージカル「エリザベート-愛と死の輪舞(ロンド)-」の再演を記念し、前夜祭が17日、兵庫県宝塚市の宝塚大劇場で行われた。
エリザベートと黄泉(よみ)の帝王トート(死に神)とのからみを軸にしたウィーン発の名作ミュージカル。宝塚では18年月組以来の上演となる。
ルキーニ役の極美慎の「キッチュ」で幕を開けると、エリザベート役のトップ娘役星空美咲とフランツ・ヨーゼフ役の聖乃あすかは「嵐も怖くない」を披露、トート役のトップ永久輝せあが、ルドルフ役をダブルキャストで演じる侑輝大弥と希波らいとを引き連れ「闇が広がる」を歌い上げた。
さらに、星空が「私だけに」、永久輝が「最後のダンス」を歌唱すると、観客から大きな拍手に包まれた。
14年に花組で上演された際に、トートを演じた明日海りお、エリザベートを演じた蘭乃はなも出演。ふたりで「私が踊る時」、明日海がソロで「愛と死の輪舞」を歌った。
1996年(平8)の雪組初演に出演した一路真輝、花總まりからはビデオメッセージが寄せられ、一路は「30年も続くとは思わなかった。こんなに愛してもらえる作品に出会えてなかったら私のいろいろなものが180度違った。初演に関われて良かった」と感謝。トート役は「トップさんの個性を存分に出せる」とエールを送った。
永久輝ら花組生と明日海、蘭乃とのトークコーナーでは、明日海が「エリザベート30周年おめでとうございます。在団中は3回出演させていただいて、小池(修一郎)先生に『エリザベートの申し子』と言っていただきました」とにっこり。蘭乃も「私も2回出させていただいたので、申し子の弟子ということで」とあいさつした。
明日海は宝塚音楽学校を受験する際に家族から反対されたが、母親にエリザベートを見せたところ段々と軟化。受験を認めてもらったというエピソードを披露し、「人生の中で大きな作品」と振り返った。
永久輝に対しては「意外とトートさんは、ちょっと疲れたなと思ってもそのままのテンションでいける。けだるい感じがそのまま生かせる」と、黄泉の帝王の雰囲気ならではの珍? アドバイスを送って笑いを誘った。
大役に挑む永久輝は前夜祭で「たくさんの勇気をいただきました」と感謝し、「明日からのお稽古に精いっぱい励んでまいります」とファンに熱演を約束。最後は「愛と死の輪舞」のパレードで締めくくった。
宝塚大劇場は10月17日から11月22日、東京宝塚劇場は12月19日から27年2月7日。



