★台湾有事が「存立危機事態」になり得るとの見解を示した首相・高市早苗の国会答弁を巡り両国は舌戦がエスカレート。17日、外務省アジア大洋州局長・金井正彰が中国を訪問、事態の鎮静化を図る。両国の外務省間の窓口は中央外事工作委員会弁公室主任と国家安全保障局長兼内閣特別顧問・市川恵一だが、市川は高市の抜てき人事。色が強すぎると見たか。「露払いから始める覚悟もわかるが失敗を認めず、側近の外交官らを順に送り込んでも中国のメンツは保てない。アプローチを間違えているのではないか。いずれも外交のいろはで台湾を名指しすることと、内政干渉を一番嫌う中国を怒らせた罪は首相が負うべき」(日中議連関係者)。
★首相は就任直後、意欲を見せていた靖国参拝を見送り、早々の日中首脳会談にこぎつけたが、これですべてチャラになった。国内は在大阪総領事の「汚い首は斬ってやる」発言が品性に欠けるといまだ大騒ぎだが、中国外務省は「中国人民に対して一線を越えて挑戦しようとする者は、必ず中国側からの痛烈な反撃を受けることになる」。中国国防省は「日本が台湾情勢に武力介入すれば、中国軍の鉄の壁の前で必ず血を流すことになる」とエスカレートしている。また14日、中国外務省が日本渡航の自粛呼びかけ、16日には文化観光省が日本旅行を控えるよう注意喚起した。中国教育省も「日本への留学は慎重に計画するよう勧める」と言い出し、次はやっと解禁された日本産水産物輸出が停止されるのではないかとの懸念が広がる。
★「来なくて結構」「せいせいする」などと言う高市支持の反中の人たちが国家を支えているわけではない。インバウンド、留学、水産物や牛肉などの日本からの輸出は政府と多くの民間が関わり実現してきた。日本の多くの国民は高市の失言だと思っているし冷静だ。中華街で閑古鳥が鳴いているか。14日の会見でこの対立に一番巻き込まれる可能性の高い沖縄県知事・玉城デニーは「戦争は絶対に起こしてはならないし、引き起こすようなきっかけを与えてもいけない」と平和的な外交を日中両国政府に求めた。これが政治家の仕事だ。(K)※敬称略
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政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

