政界地獄耳

【政界地獄耳】公明党の支援なし、自民党は勝てるのか? この解散で両党の亀裂は決定的に

★政界のみならず社会全体が選挙に走り出している感がある年始だが、さて予算審議も何もすっ飛ばして行う解散総選挙に自民党は勝てるのか。首相とその側近たちは勝算ありで臨むのだろうが、最大のポイントは公明党の支援なき選挙になることだ。既に公明党の支援をあてにしてきた自民党の候補者は途方に暮れているのだろうか。

★自民党も立憲民主党も党独自の世論調査では好成績が期待できるという数字が躍り、立憲代表・野田佳彦も「受けて立つ」と強気の姿勢だが、都市部の各地の1区が激戦区になるだろう。まず候補者を立てない公明党の票が自民から立憲に移る可能性があり、自・立の激突が予想されるが、同時に参政党が大量に擁立すると情勢はより複雑になる。支持率の高さはいわば浮動票でしかなく、投票行動を担保するとは限らない。一方当てにできる組織票・公明票の行方は公明の政権離脱後初の国政選挙でどう働くか、公明党の未来にも影響する。「公明党は政権復帰に意欲的だが、高市とは組めない」がスタンスとみられ、この解散は両党の亀裂を決定的なものにするだろう。結果、保守票を自・参で取り合うと立の漁夫の利が生まれよう。地域によっては参政が抜け出す可能性すらある。

★もう1つの焦点は自・維連立の相乗効果が生まれるかという点。維新は与党を強くアピールするだろうが、大阪など限定的で国保逃れが身を切る改革と合致せず、自民も「選挙は別」という態度に出るだろう。いわばそれが選挙区調整をしない両党の関係の浅さだ。年末に自民党選対委員長・古屋圭司が「2月に選挙をすれば自民党の単独政権で維新は不要になる」と党内でささやかれた話が図らずも予言になるか。また物理的な経済対策が及ばず選挙中にも国民の物価高などの経済不安が広がる要素が強く、立憲などの野党に好材料はないものの、戦術を間違わなければ立憲に勝機もある。保守系野党は普段はおとなしいが、選挙となるとSNSなどで息を吹き返す。その神通力がなお通用するかも今は不透明だ。(K)※敬称略

政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

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