★先週16日、共同通信が奇妙な記事を配信した。公明党の連立離脱1年を受けての元代表・斉藤鉄夫へのインタビューだ。要約抜粋すると自民との再連立の可能性を「政治とカネの問題が解決しないのに、再び組むのは筋が通らない」「現時点で全くない」としながら、公明が掲げる中道政治の政策一致や、企業・団体献金の透明化への取り組みが進めば「今の方針が変わらないことはない」と柔軟な対応を示唆した。献金禁止を掲げていた日本維新の会の政権入りに伴い、議論の前進を期待していたものの「簡単に取り下げた」とした上で「全く次元が違う衆院定数削減にすり替えた」「連立はあくまで政策実現の手段だ。中道の理念と政策を軸に、与野党を問わず協力できるところとは協力する」とも。つまり首相・高市早苗自身と連立を組む日本維新の会さえいなければが透けて見える。
★昨年12月12日の東京新聞の連立離脱から2カ月の斎藤インタビューでも「今回、連立離脱した大きな要因に(自民党の)「政治とカネ」の問題があった。そこで国民の信頼を回復させるために、一定の前進をしないといけないという思いで(自民党との)協議に臨んだが、結論が得られなかった。やむにやまれぬ決断だった」と後ろ髪引かれる思いとし「政治とカネについてほとんど触れられず、逆に(衆院の)議員定数の削減が出てきてびっくりした」。自民党の総裁が替われば、再び連立を組む可能性はあるかとの問いに「未来永劫(えいごう)戻ることはありません、とも言えない。衆院選が行われ、連立政権を組みたいと申し入れがあれば、組めるかどうか議論することはあり得る」と、ブレないというべきか、連立復帰が待ち遠しそうだ。
★この公明党の立ち位置をいよいよ高市政権が厳しくなってきたという狼煙(のろし)ととるかは、もう少し時間が必要だが自民党ベテラン議員が言う。「この1年、高市チルドレンのおかげで自民党も変質した。高市政権が倒れたとしてもチルドレンの体質まで元に戻るか、その時の自民党が公明党を必要とするか、斎藤の言うようになるかは不透明だ」。終わりの始まりだが自民党も変わってしまったら公明党の戻る場所もないかも知れない。(K)※敬称略


