「おっ。ニコンか」。

 今月3日に行われた、「生活の党と山本太郎となかまたち」小沢一郎代表(72)の会見。着席した小沢氏は、目の前にいたカメラマンが持っていたカメラに興味を示し、しばしの間「カメラ談議」を繰り広げた。

 「今、フィルムのカメラってほとんど売っていないね。骨董(こっとう)品みたいになっているね」「フィルムって、まだ売っているのか」。小沢氏は、自分の質問にカメラマンが答えるたび、「ふーん」「はあー」と聞き入っていた。いつもは着席後すぐ会見が始まるが、カメラ談議は約3分、続いた。

 実は、小沢氏は「カメラ好き」だ。12年前にインタビューした際、初めて知った。撮影する日刊スポーツのカメラマンの手元を見て、「おっ、デジカメか」と切り出し、「僕も昔はカメラをたくさん持っていた。機械をいじるのも好きなんだ」とも聞いた。剛腕といわれた小沢氏が、機械いじりに興味があったなんてと、当時は驚いたものだ。

 長年、与野党で「政界のキーマン」といわれながら、民主党を出た後は、率いる政党の規模が小さくなった現在に至るまで、小沢氏は良くも悪くも常にカメラに追われてきた。見るのもいやな時期もあったのではないかと思うのだが、今は本来好きなカメラと、純粋に向き合える環境になったのかもしれない。

 前置きが長くなったが、国会議員には意外な趣味や、特技を持つ人が少なくない。国会議員の略歴が掲載された「政界要覧」を見ると、読書や映画観賞、スポーツ観戦などが定番だが、中には「えっ」と思う趣味を持つ人もいる。

 自民党の谷垣禎一幹事長は、サイクリング。野党の総裁時代、多摩川沿いでサイクリング中に対向自転車と接触して転倒、顔を数針縫うけがをして、ニュースになったこともある。

 自民党大会前日の7日には、谷垣氏が都内をサイクリングする企画も進んでいた。20年東京五輪を前に、自転車の社会的活用と普及促進をはかる目的とされたが、悪天候のため中止された。東大では、スキー山岳部に所属。見た目よりも「スポーツ男子」の谷垣氏が、自転車に乗る姿をひそかに楽しみにしていたが、春の雨には勝てなかった。

 昨年末に患った網膜剥離が再発し、先ごろ再び手術を受けた民主党の岡田克也代表の趣味は、カエルグッズの収集だ。海外に行った際に買い集めた置物は、自慢のコレクションと聞いた。今年1月、代表選前のインタビューでは「最近は買った記憶がない」と話していたが、「カエルはかわいらしい。卵からカエルになるまで見ているのも、楽しい」。堅物といわれる岡田氏が、ほのぼのと語るカエル愛には、思わずクスッとなった。

 意外な趣味の国会議員は、まだまだいる気がする。今度、探してみよう。


自民党の谷垣禎一幹事長は、地元の京風おでんにもこだわりを持つようだ
自民党の谷垣禎一幹事長は、地元の京風おでんにもこだわりを持つようだ