夏の避暑旅。今回は東北新幹線で一路、みちのく・青森を訪ねる。青森といえば奥入瀬渓流や八甲田山といった大自然と、ねぶた祭りや三内丸山遺跡といった歴史と文化、そして豊かな海産物に恵まれ、魅力にあふれている。それらをはじめ、JR東日本八戸統括センターの舘岡文香(あやか)さんがおすすめするスポットをたどってみた。
【はやぶさ&レンタカー】
JR東京駅から東北新幹線「はやぶさ」で新青森駅に行き、駅からはレンタカーで各所を巡った。青森「避暑旅」の代表格は、何といっても十和田湖から続く奥入瀬渓流だ。
十和田奥入瀬観光機構の梅田花南恵さんの話によると、石ケ戸の瀬から雲井の滝までの約2・8キロが奥入瀬ゴールデンルート。
徒歩で約1時間だが、路線バスも利用できる。
◎奥入瀬渓流マップはこちらから
上流域の銚子大滝まで連続する滝は必見で、足下のこけ類を観察するのも一興とのことだった。
昼は舘岡さんおすすめの「吉兆」(十和田市)で、ご当地グルメのバラ焼きと馬刺しを食した。卓上コンロに点火し、鉄板が熱くなると、いい香りが広がる。甘辛のタレでご飯がすすむ。優雅な時間を過ごした。
【最高のロケーション】
十和田湖畔では、北奥のパワースポット十和田神社を参拝後、カフェ「十和田湖マリンブルー」へ向かった。
同店の人気メニューは、舘岡さんもお気に入りだという手作りのアップルパイ。小ぶりのリンゴ1個を使用しており、食べ応えも十分だ。店内からは湖が一望でき、最高のロケーションだった。
十和田湖に沿って北上、八甲田山系に入ると硫黄の臭いが鼻を突く。そこは酸ケ湯温泉。名物は「ヒバ千人風呂」で、入り口に棟方志功の書「神舞」が掲げられている。
営業企画室の内本匡史さんによれば、pHが1・5~1・8の強めの酸性で泉質がいいという。
混浴につき女性は湯あみ着、男性はトランクスの貸し出しがある。宿泊客は24時間入浴可能で、日帰りは1000円(税込み)で入れる。
また、4月から提供している新メニューが「酸ケ湯の健康鍋」。青森中央短大とのコラボで実現した。約340年の歴史を持つ酸ケ湯が、新しい湯治スタイルに挑戦している。
【観光路線バス定期運行】
酸ケ湯から車で約5分の所に八甲田ロープウェーがある。ここから山頂付近に登ると、目の前に八甲田山系の大パノラマが広がる。
次に立ち寄ったのが、舘岡さん紹介の「長生きの茶屋」だ。食事もできるが、ここのお茶(無料)を飲めば1杯で3年、2杯で6年長生き、3杯で死ぬまで生きるという。
大自然を満喫した後は、青森市の市街地へと向かった。
ちなみにJR青森駅、新青森駅からは八甲田、酸ケ湯温泉を経由して十和田湖までJRバス東北の観光路線バスが定期運行されている。
市街地では、歴史と文化に触れることができる。
三内丸山遺跡は、今から約5900年前から4200年前(縄文時代前期から中期)にかけて栄えた日本最大級の集落跡。約1700年間にわたり人々が定住していた。
1992年(平4)に遺跡が発見され、2021年(令3)に、同遺跡を含む「北海道・北東北の縄文遺跡群」が世界遺産に登録された。
三内丸山遺跡センターの永嶋豊さんによると、東京ドーム9個分という広大な敷地の中で、一番のビュースポットは「大型掘立柱建物」ごしに見られる八甲田山(大岳)だそうだ。
三内丸山遺跡から徒歩でも行ける青森県立美術館は、同県出身やゆかりのある近現代作家の作品を収蔵している。
名画家シャガールの「バレエ『アレコ』のための背景画」を展示。縦横21メートル、高さ19メートルの作品は大迫力だ。
経営管理課の櫻庭絢さんによれば、7月13日に開館20周年を迎え、記念の企画展(装飾する魂~後略)を予定しているという。
【大自然を満喫しながら】
JR青森駅から徒歩1分の「ねぶたの家 ワ・ラッセ」では、国の重要無形民族文化財「青森ねぶた祭」の歴史と魅力を発信している。
事業推進部の佐藤理絵さんは「展示物が間近にあり、お祭りとは違った楽しみ方ができます」と語る。
ワ・ラッセのすぐ横にあるのが「A―FACTORY」。旅のお土産ものを選びながら、青森のリンゴ文化を再認識できた。
大自然を満喫しながらの散策、ご当地グルメ、歴史と文化。舘岡さんおすすめのスポット巡りは、青森の魂に触れる旅だった。
「開運の小路」北奥のパワースポット ◆十和田神社
十和田神社の創建は807年と伝えられている。主祭神は日本武尊(ヤマトタケル)で、江戸時代まで十和田信仰の中心地として湖の精霊・龍神をまつり、十和田青龍大権現と呼ばれていた。北奥のパワースポットとして名高く、近年は多くのインバウンド客も訪れる。境内には十和田湖の霊場「占場(おさごば)」、ご神木の「女木(めぎ)」のほか、十和田神社から湖へ続く散策道が「開運の小道」として親しまれている。
味噌カレー牛乳ラーメン ◆青森のご当地ラーメン
舘岡さんも幼少期から親しんでいたというのが、「味の札幌大西」の味噌カレー牛乳ラーメン。味噌のコクとスパイスの利いたカレー風味で、牛乳とトッピングのバターがまろやかさを演出。モチモチの中太麺がよくスープに合う。和風がお好みの方には「中華そば すわ」と、「まるかいラーメン」。どちらも煮干しダシのしょう油味がベースで、舘岡さんもおすすめだ。
清酒「如空 林檎王国」 ◆A―FACTORY
JR青森駅から徒歩2分、飲食・物販ショップやシードル工房で構成される複合施設だ。青森土産はもちろん、青森名産のりんごを使用したスイーツも販売されている。舘岡さんおすすめの地酒「如空」(八戸酒類)の姉妹品「如空 林檎王国」は、リンゴ酸の高生産性酵母を使用した清酒で、口に含むと甘酸っぱい清涼感のある香味が広がる人気商品だ。
【提供:JR東日本】





















