名古屋芸術大(愛知県北名古屋市)の来住尚彦学長(63)からセクハラを受けたと訴える女子学生が16日、愛知県庁で記者会見し、第三者委員会を設置し、セクハラ行為の再調査をするよう大学に文書で申し入れたと明らかにした。

大学は調査を行ったとしているが、学生に報告書を開示しておらず、結果に関する説明もしていないという。

大学側は「処分するべきハラスメントが行われたとは認定できない」との調査結果の概要を3月に公表。申し入れ文書は、調査経過や結論に至った理由などを説明するよう求めている。同大広報部は取材に「今後、対応を協議検討する」と回答した。

学生側の説明では、来住氏は昨年8月、ミュージカルの稽古をしていた女子学生6人に対し、髪の毛を触ったり、顔を近づけて「かわいい」と言ったりするなどの行為をした。

来住氏は東京放送(現TBSホールディングス)元社員で、4月1日付で学長に就任した。(共同)