16日午前8時10分ごろ、栃木県那須町伊王野の河川敷で「マネキンのようなものが燃えている」という趣旨の通報が警察にあった。那須塩原署員が駆け付け、焼けて損傷した2人の遺体を発見。捜査関係者によると、手足が縛られた状態で、顔に袋のようなものをかぶせられ、その上から粘着テープが巻かれていた。県警は死体遺棄事件とみて那須塩原署に捜査本部を設置。経緯を調べるとともに身元の特定を急ぐ。

県警などによると、遺体はいずれも性別不明で全身が焼損していた。午前6時50分ごろに通行人が発見し、報告を受けた森林組合の関係者が通報した。

現場は那須町の中心部から約10キロ南東の山あいの、住宅が点在する地域。付近にはリゾートホテルやゴルフ場もある。近くに住む90代男性は「人の出入りが少ない地域なのでとにかく驚いた」と話した。(共同)