19日のニューヨーク原油先物相場は続伸し、指標の米国産標準油種(WTI)の5月渡しが前日比0・41ドル高の1バレル=83・14ドルで取引を終えた。イスラエルによるイランへの攻撃が伝わり一時86ドル台まで上昇するなど、原油供給が滞ることへの不安から買い注文が優勢となった。比較的安全な資産とされる金の先物相場も続伸し、取引の中心となる6月渡しが終値としての過去最高値を更新した。

株式市場のダウ工業株30種平均は続伸した。これに先立ち取引された19日の東京株式市場の日経平均株価(225種)は前日から1000円超下落していたが、ひとまず落ち着いた形となった。

原油相場は一時急騰した後、現時点でイランは反撃を検討していないと伝わったことなどから過度な警戒感が後退し、上げ幅を縮めた。

金先物相場の6月渡しの終値は前日比15・80ドル高の1オンス=2413・80ドルだった。

ダウ平均は前日比211・02ドル高の3万7986・40ドルで取引を終えた。発表が本格化している米企業決算を好感した買いが入ったが、中東情勢の緊迫化懸念から上値は重かった。ハイテク株主体のナスダック総合指数は6営業日続落し、319・49ポイント安の1万5282・01。

個別銘柄では、金融・旅行のアメリカン・エキスプレスや金融のJPモルガン・チェースの上昇が目立った。ITのアマゾン・コムは売られた。(共同)