米ロサンゼルスのカリフォルニア大ロサンゼルス校(UCLA)で2日未明、イスラエルによるパレスチナ自治区ガザ攻撃に反対するデモ隊を警察が強制排除し、200人余りを逮捕した。CNNテレビによると、デモでの逮捕者は4月18日以降、25州の大学40校以上で計2千人を超えた。

バイデン大統領は5月2日の演説で「抗議する権利はあるが、混乱を引き起こす権利はない」と述べ、大学敷地の一部占拠など違法行為を非難した。デモは各地で続いており、収束につながるかどうかは不透明だ。11月の大統領選で再選を目指すバイデン氏はガザ情勢を巡り若者の支持離れが目立ち、難しい対応を迫られている。

UCLAではデモ隊とイスラエル支持派とみられるグループが衝突して負傷者が出ていた。2日未明に突入した警官隊は、抵抗するデモ参加者らを結束バンドで拘束し、テントやバリケードを撤去した。

ニューヨークのコロンビア大で4月30日に起きたデモ隊による校舎の一時占拠などについて、米メディアは警察関係者の話として逮捕者282人のうち134人は大学と無関係だったと報じた。(共同)