小泉進次郎防衛相は終戦の日の15日、東京・九段北の靖国神社を参拝した。黄川田仁志沖縄北方担当相、城内実経済財政担当相、小野田紀美経済安全保障担当相も参拝。自民党の鈴木俊一幹事長ら党幹部3人はそろって参拝した。高市早苗首相は参拝を見送り、鈴木氏を通じて自民総裁として私費で玉串料を奉納した。中韓両国は反発した。首相は全国戦没者追悼式が行われた日本武道館の駐車場で、近接する靖国神社の方角を向き「二拝二拍手一拝」を行い、遥拝した。

終戦の日の閣僚参拝は7年連続。4閣僚の参拝は安倍政権下の2020年以来となる。靖国神社には極東国際軍事裁判(東京裁判)のA級戦犯が合祀されている。

中国外務省報道官は、首相の玉串料奉納と閣僚参拝に強烈な抗議をしたとの談話を出した。韓国外務省は報道官論評で「歴史を忘却した時代錯誤な行為に遺憾の意を禁じ得ない」と批判した。

現職防衛相の参拝が確認されたのは24年8月15日の木原稔氏が最後。小泉氏はX(旧ツイッター)で「不戦の誓いとともに、戦後日本が平和国家の歩みを積み重ねてきた責任をこれからも果たす決意を新たにした」と強調した。吉田真次防衛政務官も参拝した。

黄川田氏は記者団に「英霊に哀悼の誠をささげた」、城内氏は「心から感謝の誠をささげた」と語った。小野田氏は取材に応じなかった。

鈴木氏は記者団に「高市総裁の英霊に対する気持ちは十分承知しているので、総裁の思いを体して参拝した」と述べた。有村治子総務会長、西村康稔選対委員長が同行した。

首相はこれまで閣僚在任中も終戦の日や春秋の例大祭に参拝していたが、首相就任直前だった昨年10月の秋季例大祭と今年4月の春季例大祭で参拝しなかった。

自民の萩生田光一幹事長代行、参政党の神谷宗幣代表、日本保守党の百田尚樹代表らのほか、超党派の議員連盟「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」(会長・逢沢一郎自民衆院議員)や、自民の「保守団結の会」「伝統と創造の会」のメンバーが参拝した。

首相は東京都内の千鳥ケ淵戦没者墓苑で献花した。(共同)