将棋の西山朋佳白玲(清麗・女流名人・女流王将=31)が5連覇を目指して福間香奈女流4冠(女王・女流王座・女流王位・倉敷藤花=34)の挑戦を受ける、将棋のヒューリック杯第6期白玲戦7番勝負第5局が10日、金沢市「ホテル日航金沢」で行われた。午前9時から始まった対局は、午後5時30分、118手で後手の西山が勝ち、対戦成績4勝1敗で防衛するとともに、通算5期獲得として「クイーン白玲」の称号を得た。同時に「棋士」の権利も獲得したが、即答は避けた。回答期限である2週間後までに申請すれば、女性で初めての「棋士」西山朋佳が誕生する。
終局後、会見に応じた西山との一問一答は以下の通り。
-白玲防衛の感想は
西山 今回の白玲戦は持ち時間をフルに使い切るような将棋も多くて、二転三転する内容もあったりと、すごく濃厚な将棋が多かったと思っています。序盤で大きく失点しないようにというのが課題ではあったんで、そこは大きなウッカリがなく進行できたのは良かったかなと思います。
-7番勝負を振り返ってポイントとなった対局
西山 パッと思いつくのは第1局。劣勢の将棋を粘りに粘って何とか逆転できた。本当に負けてもおかしくなかった。勝ちを拾えたことが大きかったかなと思います。
-クイーン白玲の有資格者になったことは
西山 対局に向かうにあたっては意識していなかったんですけど、クイーン称号になるまで長い道のりでもあったので、結果として残していただけることを光栄に思っております。
-棋士編入の資格についての意向は
西山 やはりすぐにはお答えできないと思っておりまして。タイトル戦を戦うにあたって一切考えないようにしていましたので、少し落ち着いて検討していけたらなと思っております。
-周囲の人との相談は
西山 女流棋士としてやらせていただくにあたって、たくさんの方にお世話になって将棋を指せていると思っておりますので、いろいろな方のご意見等もうかがっていけたらと思っております。
-女性として初めて棋士の資格を得たことについては
西山 新しくできた「白玲5期」(を獲得した女流棋士に「棋士」としての権利を認める)という、(女流棋界)最高棋戦の評価をこのような形でしてくださったということで、女流棋界を大きく活性化して頂く、大きな動きだったと思っております。
-シリーズ中は考えないようにというのは、対局大事という考え
西山 今シリーズも、今日も苦しい局面がありまして、星取りが逆でもおかしくないような接戦だったと思っています。できるだけ精いっぱい戦う上で必要なコンディションにしなければと思っていました。
-新しい制度で獲得されました
西山 女流順位戦を創設していただいて、女流棋士の現時点での順位が可視化できるようになったという側面があると思いますので、その中でタイトルを獲得できたことは光栄なことですし、身の引き締まる思いも感じています。
-2週間後という期限がありますが
西山 私自身だけの問題ではないと思っているので。お世話になっている方であったり、家族もいますので。いろいろ話し合いの中で方針を決めていけると思います。
-改めてここまでの将棋人生を振り返って
西山 苦しいことも多かったんですけど、総合して充実していると思います。
-もし棋士になった場合、公式戦と女流棋戦の二刀流になります
西山 前例のないことなので、規定などを確認して検討することになると思います。
-棋士になることに対しての思いは
西山 先ほど対局が終わって疲労困憊(こんぱい)の状態ではあるので、冷静な状態で考え直したいと思います。
-福間さんへの思いは
西山 福間さんは私よりずっと長くタイトル戦に出て、タイトルもほとんど保持されて、同じ熱量で戦われている印象もありまして、変わらない探求心を間近で感じる機会が多いので、私自身すごく刺激を受けますし、そのような絶対王者の方から結果を出すのは、1つの大きな自信になるかなと思います。
-福間さんより先に資格を得たことについては
西山 意識しているわけではなかったので、とにかくこのシリーズに勝てたことを、今はとてもうれしく思っております。
-結論を出す際の公表方法は
西山 何かしらの形で表明をさせていただくんですけど、それは連盟の方々とも話し合わせていただいてという形になると思います。

