三重県亀山市の新名神高速道路で3月、スマートフォンを見ながら大型トラックを運転し、多重事故を起こし6人を死亡させたとして、自動車運転処罰法違反(過失致死)の罪に問われた元トラック運転手水谷水都代被告(55=広島県安芸高田市)に、津地裁(出口博章裁判官)は20日、求刑通り法定刑の上限となる拘禁刑7年の判決を言い渡した。
出口裁判官は判決理由で「誠に軽率な運転の仕方で、過失は重大。厳しい非難に値する。被害者らに何の落ち度もなく、苦痛、無念は察するに余りある」と指摘した。その上で、過去の事案と比較し、最も重い部類に位置づけられ、法定刑の上限に相当すると評価した。
被告は起訴内容を認めていた。6月に始まった公判で、検察側はスマホでTikTok(ティックトック)の料理動画を見ながら運転したり、運転日報を取ろうとしたりして、約13秒間前方から目を離していたと指摘した。弁護側は「相応の判決を求める」とし、被告は最終意見陳述で「遺族の皆さんに大変迷惑をかけ、申し訳ございませんでした」と述べていた。
判決などによると、被告は3月20日未明、亀山市のトンネル出口付近で、スマホを見ながら制限速度を超える時速約82キロで運転。静岡県袋井市の松本幸司さん(当時45)一家5人と、埼玉県草加市の高峰啓三さん(同56)を死亡させた。
高峰さんは単身赴任中で、兵庫県の自宅に戻る途中だった。(共同)

