福岡県議会の金銭授受疑惑に関し、蔵内勇夫前議長が5日、議員辞職後、初めて記者会見し「議会運営について金銭を受け取ったことはない」と述べ、疑惑を重ねて否定した。「県議会のドン」と呼ばれた蔵内氏を巡っては、8月下旬の辞職後も正副議長経験者らによる実名告発が相次いでおり、双方の主張の食い違いが改めて浮き彫りとなった。

疑惑は、元議長の吉松源昭県議らが7月、就任に際して蔵内氏ら当時の自民党県議団幹部に多額の金銭を払ったと証言し発覚。10月には、副議長を務めた新村雅彦元県議が蔵内氏に500万円を手渡したと明らかにした。これに関し蔵内氏は「信ぴょう性はない」と強調した。

ゴルフ代や飲食代を肩代わりさせられたとの証言については、割り勘だったとの認識を示し「招待された場合も相応のお包みを渡している」と説明した。領収書といった客観的資料は、県議会が設置した第三者委員会に求められれば提出するとした。

疑惑を否定しながらも辞職した理由を問われ、県議会の混乱に触れ「私が身を引いた方が新しい県議会を築いていけると思った。金銭問題は一切関係ない」と語った。今後の活動に関し「選挙には一切出ない」とした。

県議会は疑惑解明に向け、第三者委の他、地方自治法に基づく調査特別委員会(百条委員会)の設置を決めている。(共同)