安倍晋三首相の昭恵夫人が昨年夏、参院選で自民党公認候補の応援に行った際に、夫人担当の政府職員を3回同行させていたことが、5日の衆院文部科学委員会で明らかになった。民進党の宮崎岳志議員の質問に、内閣官房が認めた。
同行の理由について、内閣官房は「公務遂行補助にかかる連絡調整のため」と主張。「政治的行為の制限には十分に留意して対応したと聞いている」と説明したが、政党とは直接関係のない政府職員を、夫人は特定政党の応援に同行させたことになる。
経費は、これまでの説明同様、夫人が負担したという。「夫人側からチケットを受け取ったと聞いている」と述べたが、政府職員を選挙応援にまで同行させる「私人」の夫人の判断には、批判が再燃しそうだ。
今回の問題は、3日の参院決算委員会で、社民党の福島瑞穂氏が指摘した。福島氏がこの日、ツイッターで公開した内閣官房の答弁書によると、政府職員は、昨年6月28日に岡山、7月3日に東京、同9日に沖縄を夫人が訪れた際に随行したという。福島氏は「他の日にも随行しているのではないか」と指摘している。
夫人担当の政府職員をめぐっては、森友学園の国有地格安払い下げ問題に関連し、夫人担当だった政府職員が、籠池泰典前理事長に、財務省から聞き取った内容をファクスで伝えていたことが分かっている。

