今秋の自民党総裁選への出馬を目指している野田聖子総務相(57)は1日、地元の岐阜市で自身が塾長を務める女性政治塾の第1回講義を開いた。「私自身、自分の目の前に(女性国会議員の)ロールモデル(手本)がいなかった」と、1993年(平5)の初当選以来、女性議員として孤軍奮闘してきた自身の経緯を振り返った上で、「政治は意外と身近で、女性がやらなければならないということを、頭と心で『当たり前化』できるようにしたい」と主張。女性の政治進出に向けた環境づくりの場にしたいと、意欲を示した。
この日の第1回講義には、15歳から69歳まで72人が参加。応募した200人から選抜された。参加者は一部の地方議員をのぞき、岐阜県内の女性という。
野田氏は、岐阜県議の経験を含めて約30年の政治家生活を振り返り、「今でも、(女性が少なく)仲間が一向に増えていない居心地の悪さを感じている。それを解消できないかという思いで、政治塾を立ち上げた」と述べた。93年の国会議員初当選の際、自民党の同期の女性は田中真紀子氏だけで、「相手は超有名人で、父は世界に名だたる総理。年齢も生き様も違った」。そのため「今後、政治を目指す若い女性には。ひとりでもがく無駄な時間をつくらないよう、プラットフォームをつくりたかった。この塾は、その第1歩になればいい」と、意義を強調した。
今年は国会議員として当選から25年。過去に、25年の永年勤続表彰を受けた女性の衆院議員は、森山真弓氏、土井たか子氏らにとどまるとして、「結果として、バランスを欠いた政策が積み重なった。せめて私の目の黒いうちに、等身大の女性が政治に参加し、当たり前の自分を生かせる環境を整備したい」と述べた。
また、かつて主婦の友人の呼びかけを受け、発達障害者支援法の制定に関わったことを踏まえ、「政治や法律、国会は遠い感じがするかもしれないが、最初の1歩は皆さんから始まることが多いと信じている」とも、呼び掛けた。
政治塾は今回を含め、今年9月に予定される自民党総裁選の直前となる今年8月まで計6回開くという。

