連載35周年の「島耕作」シリーズ作者弘兼憲史氏(70)が、故郷である山口県岩国市の酒造会社で豪雨災害で甚大な被害を受けた「旭酒造」の日本酒「獺祭(だっさい)」と協力し、チャリティー商品「『獺祭 島耕作』 純米大吟醸」(四合瓶1200円税別)を10日から発売する。この被災地支援に参加してもらおうと、講談社のウェブコミック配信サイト「コミックDAYS」が「会長 島耕作」の「STEP77 I Like Dreamin’」を無料公開している(https://comic-days.com/episode/13932016480029620106/embed)。

 山口県岩国市は作品中の島耕作の故郷でもあり、連載中の「会長島耕作」では16年に「獺祭」が「喝采」の名前で登場している。公開されている会長島耕作の「STEP77」(第77話)では、旭酒造を綿密に取材した弘兼氏が、「獺祭」の製造工程を詳細に描いている。

 リアル「喝采」ともいえる「『獺祭 島耕作』 純米大吟醸」は1本1200円のうち200円が寄付金となる。出荷予定の65万本が完売すれば、計1億3000円が岡山、広島、愛媛、山口の4県の被災地に寄付される。

 中身は獺祭の四合瓶の最高峰「獺祭 磨き その先へ」(3万2400円)から、「磨き二割三分」(8100円)「磨き三割九分」(7560円)「純米大吟醸50」(1539円)まで、全ブランドのいずれかが入っており、福袋的な楽しみもある。