2025年の万博開催国を決める投票を控えた23日、大阪市北区にはビューイング会場が設営された。現地・パリからの中継を「EXPO2025」のジャンパーを着た大阪府や市の職員が見守った。

「やったで~!」。ロシアとの決選投票の結果、大阪での万博開催が決定すると、約400人で埋め尽くされた会場は総立ち。割れんばかりの歓声と拍手がわき起こった。

誘致活動に走り回ってきた府の男性職員は「この2年間は5年分ぐらい濃密な時間だった。やってきたかいがあった」と満面の笑みで振り返った。

登壇した新井純大阪府副知事は「日本が関西が世界に認められたことが一番うれしい。きょうから2025年に向けた新しいスタートになる。おめでとうございました!」と会場に呼びかけた。

関西経済連合会の松下正幸副会長は「集まったかいがありました。事務局で2通も原稿を用意してくれた。これ(失敗した場合の原稿)はいりません!」と声を張り上げた。

全身をきらびやかな衣装に身を包んだ男性も登場。「開催決定!」の手製のボードを掲げるなど、会場中が喜びにわき上がった。