環境相として初入閣することになった小泉進次郎氏(38)は11日、官邸への新閣僚呼び込みを終えた後、取材に応じ、安倍晋三首相から9日に、ポストも含めて入閣を打診されていたことを明かした。「私からは自然な気持ちで、よろしくお願いします、ありがとうございます、とお答えした。自然と体から(言葉が)出たという感じです」と話した。

進次郎氏は、これまで首相との間で一定の距離感があると指摘されていた。「迷いはなかったか。打診を受けた決め手は」と問われると、「理屈じゃないですね。本当にそんな感じがします」と述べ、妻のタレント滝川クリステル(41)と結婚した決め手を問われた時と同じ「理屈じゃない」というフレーズを、この場でも繰り返した。

「大臣の職責は重い。ありがたい機会を総理からいただいたと率直に感謝しているのは、環境問題は世界の中では重要な課題なのに、日本での扱いは小さいと思う。世界の環境問題や気候変動の問題など、政治の関心の向けられ方の違いを、世界と国内のギャップを埋めていきたい。やりがいもあるし、課題もあります。両方含めて、まさに挑戦ということだと思う。頑張ります」と、語った。「環境に対する精神的な取り組みは日本が世界に売れる分野。日本の強み、日本にしかできないことが、まさにこの分野だと思うので、しっかり働きたい」と、意欲を示した。

12日にはさっそく、福島県を訪れ、内堀雅雄知事らと会談する予定だ。今回は、環境相のほかに、原子力防災担当相も兼務する。自民党青年局長時代から、被災地を訪問し、復興政務官も務めた経験があるだけに「復興、福島県の中間貯蔵、除染の加速化は、東日本大震災の復興に欠かせない。まずは、すぐに福島に行って、知事はじめ関係の方にごあいさつしたい」と、訴えた。