東京都の小池百合子知事は1日の定例会見で、東京オリンピック(五輪)のマラソン・競歩が、暑さ問題を理由に札幌に会場が変更となったことに関連し、「7、8月のこの時期の(五輪)開催は難しい。10月だって台風が来る。近年の地球温暖化、気候変動という現状を考え、大会のあり方を議論をすべきだと思う」と指摘した。

「(現状の気候では)北半球のどこをとっても、過酷な状況になるのではないか」とも訴えた。

この日、都内で行われた国際オリンピック委員会(IOC)などとの4者協議の場でも「持続可能性ある五輪の将来に向けて、問題点を指摘した」とも述べた。

23年の次回開催地に予定されているフランス・パリでも、今年気温40度に達したことを引き合いに、小池氏は「アスリートファーストというなら、この点がいちばん大きいと思う。議論の前に、リアルな問題でもあり、今後どうするか早く議論するテーマではないか」と述べ、IOCなどに早急な議論開始を求めた。