松島アナ棺に日本S記者証や箱根駅伝取材ノートなど

  • 松島茂さんの祭壇(撮影・村上幸将)

肺腺がんのため23日に亡くなった、文化放送アナウンサーの松島茂(まつしま・しげる)さん(享年47)の通夜が27日、埼玉県川口市で営まれた。

松島さんは1994年(平6)に文化放送に入社し、アナウンサーとして数々の番組に出演。特に「文化放送ライオンズナイター」と「箱根駅伝実況中継」ではメイン実況を担当し、スポーツアナの中心的存在としてアテネ五輪やリオ五輪でも実況中継を担当した。

2007年(平19)2月から出演した「岩本勉のまいどスポーツ」(月曜午後6時)では、元日本ハムの岩本勉氏(48)とダブルパーソナリティーを務め、軽妙な掛け合いが人気だった。19年10月に息苦しさなどの体調不良が続いたため、検査したところ病気が判明し、同11月25日に生放送された「岩本勉の-」への出演を最後に同12月から療養。23日午前7時20分に入院していた都内の病院で亡くなった。

松島さんのひつぎには、健康維持のために生前、最後まで愛飲していた無添加の野菜ジュース、野球の取材の際に使用していたノートとプロ野球名鑑、読書が好きで入院時に差し入れられた本、りんごなどが入れられた。

また、スポーツ実況としての最後の仕事となった、19年10月22日の日本シリーズ第3戦(ソフトバンク-巨人)翌日23日に東京ドームで行われた第4戦の記者証も納められた。さらに、ライフワークだった箱根駅伝を取材するために勉強していた取材メモも入れられた。松島さんは昨年12月3日、ツイッターで「私少々体調を崩してしまいまして、お休みをいただいています。しっかり体のメンテナンスをして又放送マイクの前に戻ります」(原文)と報告しており、最後まで復帰を目指した松島さんの取材の証が収められた。

祭壇に飾られた遺影は、喪主で妻の早苗さんが、いく枚かの写真の中から「1番、松島らしい」と選んだ、15年に同局で撮影された写真だという。戒名はアナウンサーとしての仕事と母校・早大から取った「放音稲茂居士」と付けられた。また場内のビジョンには、「岩本勉の-」の放送10周年、500回を記念して、16年3月20日に同局で開催された舞台「まいど! 新選組」の映像が流された。【村上幸将】