東京都の小池百合子知事(68)が、24日に告示された千代田区長選(31日投開票)に立候補した都民ファーストの会推薦の樋口高顕氏(38=前都議)を、サプライズで激励に訪れた。

小池氏は、同区内の樋口氏の選挙事務所前での出陣式中に、選挙カーに乗って登場。助手席からマイクで「樋口高顕と連携して、千代田区の新型コロナ対策もさせていただきます」と呼びかけた。車から降りると、新型コロナウイルス感染予防を考慮し、笑顔と肘タッチで応援した。

樋口氏は学生時代に小池氏の事務所でインターンをするなど、小池氏の「超側近」として知られる。千代田区長選は、与野党が激突する今夏の都議選の前哨戦で、激戦が予想される。小池氏は昨年の自身の都知事選で、感染予防の観点から一切街頭演説を行っていなかっただけに、今回、愛弟子の応援で選挙戦の前面に立つかどうかが、注目されていた。

同区長選には、自民党が推薦する元千代田区議の早尾恭一氏(59)、日本維新の会が推薦する会社役員の五十嵐朝青氏(45)も立候補している。