小泉進次郎環境相は13日の閣議後会見で、16日に行われる日米首脳会談で気候変動問題が最重要課題の1つになることに関し、米男子ゴルフツアー、マスターズで日本人として初優勝した松山英樹の偉業に触れながら、菅義偉首相の存在感発揮に期待を示した。

進次郎氏は「会談の最重要テーマに気候変動が位置づけられたことは、日米の新たな歴史を刻むスタートになると思う。1年前に日米首脳会談が行われたとして、気候変動が最重要課題になったかというと、恐らくなっていない」と指摘。「日米が連携してカーボンニュートラルの道を歩み、世界全体の気候変動対策の機運を高めていく。新たな日米の協力領域が広がったのは、菅総理が『2050年カーボンニュートラル宣言』をしたことから始まった。(今回の会談は)日米の新たな歴史のスタートとして、しっかり国内外に示されることが重要だ」と述べた。

その上で「松山英樹選手は今回、グリーンジャケットを着て、世界に『日本、ここにあり』を示した」と述べ、松山のマスターズ優勝を世界が注目したことに言及。「(日米首脳会談は)グリーンジャケットではないが、(環境を意味する)グリーンの分野で日米がリーダーシップを発揮できる環境を最後まで調整したい。総理には準備万端で臨んでいただきたい」と、述べた。