日本維新の会VS立憲民主党の場外バトルがヒートアップしている。日本維新の会の馬場伸幸幹事長は12日の記者会見で「一知事をつかまえて、上から目線で一番悪いとか。あなたの政党が一番悪いでしょ」などと立憲民主党の枝野幸男代表を痛烈に批判した。

枝野氏から10日の衆院予算委員会で、同党の吉村洋文大阪府知事の新型コロナウイルス対策を名指しで批判されたことに反論したもの。枝野氏は吉村府知事が2回目の緊急事態宣言の解除をいち早く求め、重症病床数を縮小したなどと指摘して「大阪府は朝令暮改。一番悪いのは大阪府知事。こういう無責任な知事もいる」と批判した。これに対して吉村氏は「事実誤認」と真っ向から反論していた。

馬場氏は「現場で本当に戦っている人間の真実というものをご存じない」とした上で「さっさと国会でワクチン接種のスピードアップ、医療体制の充実、主権を制限する際の補償の問題とか自分の役割に応じた仕事をしていただいたらいい」と「口撃」した。

両党バトルの引き金となったのは6日の衆院憲法審査会だった。立民が、国民投票法改正案に賛成に回ったことから馬場氏は「日本には必要ない政党だ」と、批判したことが発端となった。枝野氏から名指しで批判される理由について馬場氏は「私が最大の原因でしょうね」と、自らがゴングを鳴らした張本人であることを強調し、一歩も引かない構えを示した。